NECは12月19日、OpenFlow/プログラマブルフロー対応のネットワーク製品群「UNIVERGE PFシリーズ」において、新たに3製品の販売を開始した。製品ラインアップ強化により、SDN(Software-Defined Network)の適用領域を拡大する。
「プログラマブルフロー(ProgrammableFlow)」は、標準技術のOpenFlowをベースとして、ネットワーク仮想化や可視化の機能を追加したNECの独自開発技術。NECではUNIVERGE PFシリーズとして、プログラマブルフロー対応のスイッチやコントローラーなどを販売してきた。
今回発売されたのは、プログラマブルフロー コントローラの「UNIVERGE PF6800 ベーシック」、複数のコントローラを統合管理するソフトウェア「UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinator(UNC)」、プログラマブルフロー スイッチの「UNIVERGE PF5220F-20S2XW」。
UNIVERGE PF6800 ベーシックは、既存のコントローラ製品(PF6800 フルスペック版)が備える機能を制限して初期導入コストを低減した製品。GUIによる仮想ネットワーク可視化と最大5つまでの仮想テナントネットワーク(VTN)構成機能を備える(フルスペック版はVTN数無制限)が、VLAN拡張、QoS制御、Web API、スイッチコンフィグといった機能は別途オプションライセンス販売される。出荷日は2014年1月20日で、税別価格は300万円。
UNIVERGE PF6800 Unified Network Coordinatorは、複数拠点にあるプログラマブルフロー コントローラをまたぐVTNや、異なるコントローラが管理するVTNを統合管理するソフトウェア。出荷日は1月27日で、税別価格は500万円(3セット以上のコントローラ管理には追加ライセンスが必要)。
UNIVERGE PF5220F-20S2XWは、スイッチング容量88Gbpsのスイッチ。4つのギガビット(1000BASE-T)ポートと20のSFPスロット、2つのSFP/SFP+スロットを備え、光ファイバ(1000BASE-X、10GBASE-R)の収容も可能。これにより、メディアコンバータなしでフロア間の光回線集約が可能となるほか、中規模企業のエッジスイッチとしても容易に導入できるとしている。出荷日は1月7日で、税別価格は241万円から。