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プリンストンのデジギア道 第21回

ペンと紙はここまで進化した! 新世代の必携ツール登場!

浮かんだアイディアを逃がさないスタイラス「Jot Script」

2013年12月25日 11時00分更新

文● 真島 颯一郎

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書くこと自体が楽しいスタイラスペンJot Script

 楽しい! Jot Scriptは、普通にメモを書くだけでも楽しめる。いままでのスタイラスペンではなかなか味わうことができなかった感覚である。どうして本製品は楽しいのだろう?

 落書きをしながら、しばし考えてみたのだが、たどり着いたのはJot Script“ストレスが少ない”という答えだった。書きたいと思ったことを書きたいようにすぐ書ける。このあまりにも単純で、しかしこれまでのスタイラスペンにはなかなか越えられなかった高い壁を本製品は軽々と越えてしまったのだ。

かなり素早く書いても、しっかり書けるのだ。快適だぞJot Script

 もちろんJot Scriptも完璧ではない。PixelpointテクノロジーはPenultimateに搭載されている描画位置を補正機能「Jot Script SDK」を持ってしても、ペン先と描画位置がずれることはあるし、斜めにゆっくり線を引いたとき、線が少しブレることもある。特にペン本体を横に大きく傾けたときにずれが目立ってしまうようだ。

斜めの線をゆっくり書いた場合はちょっとよれよれになってしまうようだ

 ペン先が細くなってしまったがゆえに余計目立ってしまうのだが、それでもペンの角度を少し変えてあげれば解決できることで、たいした問題じゃない。人間、ストレスが少ないと寛大になれるようだ(笑)。

 ちなみにJot Scriptは筆圧感知機能を搭載していない。絵も描けないわけではないが、Jot Touch 4のような使い方は難しい。ふと浮かんだアイディアのラフデザインを書き留めておく、というような使い方であればまったく問題なく使うことができるだろう。

文字だけじゃなく線や図形もこのとおり。手描きの良さを実感

今月の新刊をチェック! 忘れないようにメモしておこう。気軽に書いて保存できる

もちろん文字だけじゃなく絵も書ける。Jot Scriptの場合、ペンを素早く動かす描き方が向いているため、劇画調が向いている

 さらにEvernoteもある。Penultimateに書かれたものは自動的にクラウドへ保存され、ほかのPCやスマートフォンでも共有、編集ができるようになっている。たとえば営業で外回りしているときに聞いた情報や浮かんだアイディアなど、会社に帰ってから、整理したり、ブラッシュアップしたりする、というような使い方もできるのだ。

 また、手描きなので文字のほかにも、図形や線も手軽に書きこめるというのもうれしい。パっと浮かんだアイディアも逃げられる前にすぐに書きこんでおける。Jot Script新時代のペンと言えるだろう。

Adonit Jot Script Evernote Edition(JOTS-GM)

Adonit Jot Script Evernote Edition(JOTS-GM)の主な仕様
通信規格 Bluetooth 4.0 + LE(2.4GHz)
電源 単4乾電池×1本
対応機種 iPadおよびiPad mini、iPhone、iPod touch
※パームリジェクション機能はBluetooth 4.0に対応した機器のみ
サイズ 直径12×高さ142mm(キャップ含む)
重量 約14g(電池含まず)
直販価格 7980円

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