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3D Systemsと正規代理店契約を締結

サードウェーブデジノスが3Dプリンターの販売を開始、その戦略とは

2013年12月17日 20時33分更新

文● 八尋/ASCII.jp編集部

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サードウェーブデジノスが3D Systemsと正規代理店契約を締結。左からスリーディー・システムズ・ジャパンの宇野博氏、サードウェーブデジノスの甲斐元浩氏、松野康雄氏

 サードウェーブデジノスは12月17日、3D Systemsと正規代理店契約を締結し、3Dプリンターの販売を開始すると発表した。

発表会では、初めにサードウェーブデジノス取締役社長松野康雄氏から挨拶があった

 発表会では初めに、「サードウェーブデジノス取締役社長松野康雄氏が登壇し、3Dプリンター技術は世界でビジネスを展開しており、日本でも安倍政権下で支援や法整備など経済政策がなされ、今後技術がどのように発展するのかわくわくしている」と述べた。

 続いて壇上したのはサードウェーブデジノスの3Dプリンター部部長、甲斐元浩氏。

サードウェブデジノスの3Dプリンター部部長の甲斐元浩氏

 甲斐氏は、まず代理店契約の戦略について3Dプリンター戦略に乗り出した3つの理由を述べた。同社の顧客層はエッジが効いた新興技術に興味を持つユーザーが多く、3Dプリンタもその1つだと考えた事。3Dプリンターへの期待が世界的に大きくなっており、製造業において大きなイノベーションをもたらすのではないかということ。一般にはまだ広まっていない3Dプリンタ市場の土壌を担うことができるのではないかということを述べた。

3Dプリンター市場は2014年の予測では200億円超

2021年には1兆円規模になる見込み

 また、3Dプリンター市場は2014年の予測で200億円超となり、3Dプリンターは現在活用されている製造業だけでなく、教育機関でも活用の場を伸ばしていきたいと考えているという。

スリーディー・システムズ・ジャパンのパーソナル&プロフェッショナル 3Dプリンター事業部 事業本部長の宇野博氏

 最後に3D Systemsの日本法人、スリーディー・システムズ・ジャパンのパーソナル&プロフェッショナル 3Dプリンター事業部 事業本部長の宇野博氏が登壇した。宇野氏は、3Dプリンターが世界で注目されており、幅広い分野で技術を導入したいと述べた。また、3Dデータを作成できるプラットフォームや、正面と横の写真を送ればフルカラーのフィギュアを作成できる「3D Me」、米ディズニーと契約し、顔の写真とキャラクターのコスチュームを掛け合わせてフィギュアを作成可能なサービスなどを紹介した。

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正面と横の写真を送ると、フルカラーのフィギュアを作成し、自宅に郵送してくれるサービス「3D Me」

 サードウェーブデジノスが販売を開始する予定の3Dプリンターは、粉末積層型で企業向けの「PloJet x60」シリーズで、エントリーモデルの「ProJet 160」「ProJet 260C」、スタンダードモデルの「ProJet 360」「ProJet 460Plus」、ハイエンドモデルの「ProJet 660Pro」「ProJet 860Pro」。価格は218万円から。また、新製品としてプラスチックパウダーを使用する「ProJet 4500」を発表した。

企業向けの「PloJet x60」シリーズ、造形サイズや解像度、カラーなどでモデル分けした6モデル

プラスチックパウダーを使用する新製品「ProJet 4500」を発表

PloJetシリーズでプリントした作品が展示してあった。

 熱可塑積層型で個人向けの「Cube」シリーズは、「Cube」は価格が16万8000円から、「Cube X」「Cube X Duo」「Cube X trio」は価格が417900円から。

3色出力が可能な「Cube X trio」

熱可塑積層型で個人向けの「Cube」Wi-fi接続に対応

 販売ルートは販売代理店経由/サードウェーブテクノロジーズ経由/ドスパラ経由となっており、全国のドスパラ6店舗(札幌/秋葉原本店/横浜駅前店/横浜駅前店、名古屋大須店、大阪なんば店、博多店)に実機を展示しトレーニングを受けたスタッフが対応する予定だ。

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