モバイルアプリのマーケティング支援事業を展開する米MobileDevHQの報告によると、2013年12月11日から12日にかけて、米AppleのiOS端末向けアプリ配信チャネル・AppStoreにおける検索順位が大幅に変動した。
米AppleがAppStoreの検索ランキングアルゴリズムを大きく変更したことが要因。アプリストアでは一般的な傾向として「ホテル」「写真」「音楽」などカテゴリを指す検索クエリの割合が多いが、こうしたクエリで順位の大変動が確認されている。このため、AppStoreでのアプリ発見性を高めるASO(App Store Optimization)にも多大な影響がありそうだ。
MobileDevHQは約3万の検索キーワードを常時監視してAppStoreの検索順位変動を監視している。同社によると11日~12日のアルゴリズム変更による検索順位変動幅は平均41.5。この変動幅はiPhone向けアプリの通常のランキング変更時に観察される変動幅のおよそ8倍に達するという。全体の62.8%のアプリが少なくとも順位が5以上変動、同40%のアプリは少なくとも順位が20以上変動している。それぞれ通常時は17%、3%のアプリに過ぎない。
MobileDevHQ
http://www.mobiledevhq.com/
Apple tweaks iOS App Store search algorithms, app positions fluctuate 8X more than usual
http://appleinsider.com/articles/13/12/13/apple-tweaks-ios-app-store-search-algorithms-app-positions-fluctuate-8x-more-than-usual
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アプリ検索技術はまだ黎明期で、ちょうど1990年代後半のインターネット検索技術の頃のような感じ、つまり技術革新の余地がまだまだ残されているので、今後もこうした大きな検索ランキングの変動は発生するでしょう。その意味でも、アプリダウンロード数増加のためにASOをやっている企業も、検索技術自体がまだ未熟であるという前提にたって戦略を検討する必要があるでしょう。現時点のアルゴリズムにあまりに依存すると、すぐに技術が使えないものに。