Android世界シェアは2位以下すべてを足しても、1位サムスンに及ばない
iPhoneはマイナー! 全世界のスマホの8割はAndroid
2013年12月23日 09時00分更新
世界ではAndroidが圧倒的シェアを誇る
さて今度は、世界でのスマホシェアだ。
米IDC調査の「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker」(2013年11月12日)によると、2013年第3四半期(7~9月)に世界で出荷されたスマートフォンの台数は2億6110万台で、前年同期から39.9%増えている。同出荷台数のOS別順位はAndroidがトップで、iOS、WindowsPhone、BlackBerryと続いた。
シェアトップのAndroid端末の台数は前年同期比51.3%増の2億1160万台となり、全体のなんと81.0%と8割以上を占める。世界ではAndroidが圧倒的シェアを誇るというわけだ。一方、iOSの出荷台数は3380万台で、前年同期に比べ25.6%増加したが、市場シェアは14.4%から12.9%に低下している。世界市場におけるシェアで見ると、Android対iOSは約6:1の差があるのだ。
なお、WindowsPhoneは950万台で、出荷台数の前年同期比伸び率は156.0%増と一番高く、シェアも前年同期から拡大して3.6%となっている。一方、BlackBerryの出荷台数は450万台で、前年同期から41.6%減と大きく落ち込み、シェアも4.1%から1.7%へと低下した。意外なことにシェアは少ないがWindowsPhoneが一番増加率が高く、Blackberryはもはや減少に歯止めが利かない状態となっているのだ。
2013年第3四半期 世界スマートフォン出荷台数OS別シェア | |||
---|---|---|---|
順位 | OS | 台数 | シェア |
1 | Android | 2億1160万台 | 81.0% |
2 | iOS | 3380万台 | 12.9% |
3 | Windows Phone | 950万台 | 3.6% |
4 | BlackBerry | 405万台 | 1.7% |
5 | その他 | 170万台 | 0.6% |
2013年11月/IDC調べ
Android端末メーカー別シェアトップはサムスン!
Android端末の中でのメーカー別シェアはどうなっているのだろうか。米LocalyticsによるAndroid市場シェアに関する調査結果(2013年10~11月)を見ると、サムスン製端末のシェアは63.3%と圧倒的だった。
以降、2位はHCの6.5%、3位はLGの5.9%、4位はソニーモバイルの5.6%、5位はモトローラの5.0%と続いた。1位のサムスンと2位のHCの違いは約10倍にもなる。2位以下すべてを足しても、サムスンに及ばないのだ。サムスンの圧倒的強さがよくわかる数字と言えるだろう。
世界的に見ると、Appleとサムスンが二大巨頭となっている。日本や米国などではiOSの人気は健在だが、世界的に見ると安価なAndroid人気が根強く、なかでもサムスンの存在感が強い。日本と世界の違いは、それぞれの地域でビジネスをする際にも参考になるはずなので、参考にしてほしい。
この連載の記事
-
第61回
ビジネス
SNS・メッセージアプリ共々Facebookが掌握! 国内はLINE・Twitter・FBが3強 -
第60回
ビジネス
ニュースアプリはYahoo!圧勝、世界では「ニュースのスマホ消費」が進む -
第59回
ビジネス
世界のスマホはAndroid優勢だが日本は変わらずiPhone/iOS -
第58回
ビジネス
伸長中のクラウドファンディングはどこまで浸透したのか? -
第57回
ビジネス
すでに単体ではタブレットに数で負けるノート&デスクトップPC -
第56回
ビジネス
2016年の確定申告も接近中! 家計簿アプリをチェック -
第55回
ビジネス
無制限プラン続々廃止! オンラインストレージの今をチェック -
第54回
ビジネス
10代に人気のサービスはLINE、Twitterがツートップ -
第53回
ビジネス
Amazonの圧勝だがそれでも小売業の4%に過ぎない!? -
第52回
ビジネス
収益性が高い日本スマホアプリ市場! DL数7位だが収益は2位 -
第51回
ビジネス
4兆円が動く電子マネーのシェア早わかり~nanaco、SuicaをWAONが追う - この連載の一覧へ