モバイルで気になる堅牢性もバッチリ
「LaVie Z」の堅牢性は、一体型をキーワードとして維持されている。まずパネル側を見てみると、筐体一体型液晶設計になっており、筐体と一体化させることで堅牢性を得ている。またキーボードも、同様に直接筐体に取り付ける形で強度を確保している。
今回の試用では、LaVie Zを持ち運んで実際に仕事に使ってみた。そのため、撮影機材がごりっと入ったバックパックに入れたり、ショルダーバッグに入れて満員電車に載ることもあった。結果としては、破損などは一切なく使い続けることができた。もちろん、強力無比なほど頑丈ではないので、ある程度の配慮は必要。これまでのノートPCと同じ感覚での運搬が正解なのだが、軽量だからと特別な注意は不要なのは喜ばしい。
では、ノートPCが795gだと何が起きるのか。まず持ち運ぶ感覚がタブレットに近くなり、オフィス内での運搬時は相当雑な持ち方になりやすい。たとえば、ノートを開いた状態で、パームレストの端っこを持って移動するのも容やすい。また閉じてしまえば、ほぼA4サイズでカバンの隙間にもスッと入るため、移動準備のストレスがだいぶ軽減されるだろう。
気になるキーボードは、アイソレーションタイプを採用しており、キーピッチ約18mm、キーストローク約1.2mmになっている。フルサイズではないが、打鍵しやすく、かつタイプ音が静かなタイプだ。キーストロークが気になる人もいるだろう。だが意外と慣れやすいため、店頭で見かけたら、しばらく文字入力をしてみよう。
もう1つ、プレゼン用も兼ねる場合は最低輝度も気になる。こちらも輝度をずいぶん落とせ、暗所でも最低輝度でも眩しくはなかったため、そういった部分もちゃんと配慮されているようだ。
この「LaVie Z」のディスプレーは13.3インチで、IGZOを採用する。アンチグレアで写り込みも少なく、発色もなかなかよい。解像度は2560×1440ドットで広大……、と言いたいところだが、ここはタブレットが先行しているため「ようやく」という感じもある。
ともあれ、ピクセル密度も高く、メニューなどの細かい文字の可読性が大きく向上した点は素直に喜ぶべきだろう。解像度が高くなったため、項目のサイズを100%にしていると、小さすぎて辛いのだが、よく仕様するアプリケーションに応じて125%か150%に設定するとよいだろう。ちなみに、この試用機のディスプレイはタッチ非対応だが、タッチパネル搭載モデルも存在する。次回はそれをチェックする予定だ。
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