10月1日に今期(2014年3月期)の業績予想を下方修正し、11月6日には4~9月期決算の減収減益を発表したミクシィ。これに反応して株価(東証マザーズ)も10月8日に年初来安値の1064円を付けたが、しかし、11月中旬から株価が急激に値上がり、ここ数日はストップ高で年初来高値が続伸。12月10日の終値はなんと9060円を記録した。
この約2カ月でミクシィになにが起こったのか? キーワードの1つは「スマホ」だ。特に目を見張るのはスマホ向けゲームアプリで、10月10日にひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク(モンスト)」のiPhone版をリリースすると多くのダウンロードを呼び込み、11月30日付けで利用者数が30万を突破(利用者数は同一端末での重複ダウンロードを除く)。12月3日~9日に「30万人突破キャンペーン」を実施した効果からか、9日には利用者数が40万を超える事態となったのだ。
12月中旬からはAndroid版のリリースを予定し、事前登録者数が2万人を超えているというから、今後も爆発的なヒットが予感される。アスキークラウド12月号(10月24日発売)では特集「ゲームの魔力で顧客を夢中に 『没頭』ビジネスの正体」をはじめ、ガンホー・オンライン・エンターテイメントが手がける「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」のビジネス戦略を紹介しているが、モンストにはパズドラのような勢いが感じられる。
この約2カ月にはゲームのほかにもスマホ向けアプリを立て続けにリリースしたミクシィ。10月11日に「mixiコミュニティ」「mixiトーク」「激闘!日記ランキング」の提供を開始すると、その後もポイントサービス「モラッポ」や「mixiアンケート」、「mixiマイ取引」のほか、4種類の筋力トレーニングアプリや「mixiニュース」、「mixi日記」などそのジャンルは多岐にわたる。
アスキークラウド10月号(8月24日発売)では特集「第2次スマホバブルがやってくる」などでスマホの普及拡大によるビジネスチャンスに触れているが、ミクシィはまさに、スマホ向けのサービスで業績の回復を果たそうとしている。
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