サイボウズとブレインハーツは互いのサービスを連携させ、交通ICカードをタッチするだけで交通費を精算できるクラウドサービス「DragonTouch Expense(ドラゴンタッチ・エクスペンス)」の提供を開始した。
サイボウズでは、NFC(近距離無線通信)やFelica(フェリカ)に対応するスマホ、タブレットPC、交通ICカードなどから得られる時間情報と位置情報を活用した業務アプリ構築クラウド「kintone(キントーン)」をサービス展開している。一方のブレインハーツは、勤怠管理や作業時間管理業務をタッチ操作だけで行える「DragonTouch TimeR(ドラゴンタッチ・タイムアール)」を提供してきた。今回のドラゴンタッチ・エクスペンスは、キントーンとドラゴンタッチ・タイムアールを組み合わせたサービスとなる。
ドラゴンタッチ・エクスペンスでは、JR東日本のSuica(スイカ)など交通ICカードをNFCやフェリカの読み取り部にタッチすることで乗車区間や料金といった利用履歴を読み取ることが可能。画面上で簡単な操作を行うことで、交通費の経費精算処理を実行できる。
アスキークラウド11月号(9月24日発売)では特集「10億円ビジネスを作ろう 現金決済 150兆円争奪戦」をはじめ、脱現金化のビジネスチャンスなどをまとめている。来春に消費税が増税される際、一部の交通機関では、ICカード利用時に増税分を1円単位で乗車賃に上乗せするケースが想定されるが、ドラゴンタッチ・エクスペンスでは、1円単位の細かな費用計算も自動で対応するため、脱現金化の流れを後押しするツールだとも言える。