Atomマシンとはひと味違うパフォーマンスを実現
CPUの世代が進化したことで、基本性能も向上している。また、こうしたコンパクトモデルでは大型の冷却ファンを搭載できないため、デュアルコアタイプまでしか選択できないことが多い。しかし「Endeavor ST170E」では、BTOメニューでクアッドコアの「Core i7-4702MQ(2.2GHz)」が選択できるようになった。
なお、今回の試用機はデュアルコアの「Core i5-4300M(2.6GHz)」を搭載したモデルだったが、PCMark7の総合スコア「PCMark 7 Score」は3023。同世代のHaswell搭載ウルトラブックと比較するとやや数値的には低めだが、おそらくこれはストレージがHDDだったからだろう。SSD搭載ノートパソコンでは「System storage Score」が5000以上になることが多いのだが、今回の試用機では1453。BTOでSSDを選択すれば、ウルトラブック並みの数値に改善されると予想できる。
OSはWindows 8.1がインストールされていた。ストレージがHDDなので起動速度はやや遅く10~12秒程度だったが、起動後の操作に関してはストレスはなく、画面の切り替えやスクロールも素早く行えた。オフィスソフトを使用したビジネス書類の作成なども快適だ。
内部設計もかなりおもしろい。筐体のカバーを開けるとマザーボードの上に小さなトレイがある。2.5インチのHDDやSSDを、このトレイに接続して組み込むという構造だ。試用機では2.5インチHDDが2台組み込まれており、短めの電源ケーブルとSerial ATAケーブルでマザーボードに接続されていた。
メモリースロットはこのトレイで覆われていない部分にある。またHDDやトレイは普通のプラスドライバーで簡単に外せるようになっており、メモリモジュールやストレージの換装や増設が、非常に簡単にできるようになっている。
また、インターフェースに関しては、コンパクトなサイズにも関わらず、USB3.0を3基、USB2.0を5基、合計8基のUSBポートを搭載。外付けHDDやUSBメモリーなど、大容量データをやり取りするような機器はUSB3.0に接続し、それ以外をUSB2.0に接続といったカタチにすれば、ポート数が不足に感じることはないだろう。
また、ディスプレイ出力端子はmini HDMIポートとDVI-D、アナログRGB出力(D-Sub15ピン)の3系統。3画面出力も可能なので、フルHD液晶ディスプレイを3台接続して広いデスクトップを満喫するのもよい。