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T教授の「戦略的衝動買い」 第273回

かざしてロック解除! NFC内蔵指輪「GalaRing」を衝動買い!

2013年12月11日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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気持ちよく使える、とは言い難いが
玩具として考えるなら楽しいガジェット

「SmartWatch」「SmartRing」「SmartGlass」などなど……昨今、「Smart」と名が付く商品カテゴリーの製品は多いが、本当の意味でSmartになるにはまだまだ年月がかかりそうだ。ICTの歴史の理解と巨人の肩の上に立つ謙虚さが必要だろう

「SmartWatch」「SmartRing」「SmartGlass」などなど……昨今、「Smart」と名が付く商品カテゴリーの製品は多いが、本当の意味でSmartになるにはまだまだ年月がかかりそうだ。ICTの歴史の理解と巨人の肩の上に立つ謙虚さが必要だろう

 “Java Ring”以来15年ぶりに再登場したシンボリックな「GalaRing」という指輪を使っている以外は、大昔の電子手帳「ザウルス」やPDAの「Palm Pilot」でユーザー同士が行なっていた赤外線利用の“名刺交換”とほぼ同じ機能だ。

 人が身につける手段や部位は変化しても、今後もウェアラブルクライアントの基本は、認証と属性情報の交換、保管、そして追加応用編として、ネット時代ならではのウェブからの情報取得や発信、ロケーション検知やそれらの組み合わせの枠組みから大きく、かつ画期的に外れて成長することはないだろう。

 昔の赤外線より、最新のBluetoothやNFCタグによる非接触型データ転送が画期的かどうかはなかなか優劣付けがたい。指にはめたGalaRingも、毎回それほど気持ちよく認証処理をやってくれるわけではなく、スマホとGalaRingの位置関係にもよるが、まだまだ運的要素も大きいといえる。

 ここでも思い当たるのは、「できる」と「便利」はまったく違う、というテクノロジー系のICTプロダクトが過去30年抱えている同じ問題を、同じように抱えていることだ。

 異なるメーカーの作ったスマホとGalaRingの緊密度は今程度が実力なのか、Suica(交通系カード)と改札機のようなタイトな関係になるにはまだ少し時間がかかりそうだ。

 GalaRingは、運やつまづきを楽しめる心と頭に余裕のある人向きの楽しい玩具であることは間違いない。

■関連サイト

T教授

今回の衝動買い

アイテム:GalaRing

価格:Expansys Japanにて3290円(送料含まず)で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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