サンマーク出版は5日、11月におけるオンラインストアのAmazon.co.jpで電子書籍のダウンロード数が紙の書籍の販売部数を上回ったと発表した。
サンマーク出版は紙の書籍をAmazon.co.jpで販売しているほか、Amazon.co.jpが電子書籍販売サイト「Kindleストア」を日本向けにオープンした2012年10月以降、現在までに260タイトルのKindle本をリリースしている。11月には電子書籍のダウンロード数が紙の書籍の販売部数を初めて上回り、ダウンロード数は販売部数の1.4倍を記録した。
この要因についてサンマーク出版は次の3つをポイントとして挙げている。1つ目は「人生がときめく片づけの魔法」や「生き方」など、紙の書籍でベストセラーとなったタイトルをすばやく電子書籍化したこと。2つ目は電子書籍向きの既刊本を掘り起こしたこと。そして3つ目は積極的にプライスプロモーションに参加したこと。
アスキークラウド2014年1月号(11月22日)では「対アマゾン 流通本土決戦」と題した特集をはじめ、ネットショッピングの世界王者とも呼べるアマゾンのビジネス戦略をまとめているが、今回のサンマーク出版のように電子書籍の販売が拡大するのはアマゾンにとっては大きなプラス材料。というのもアマゾンは電子書籍と紙の書籍の両方で利益を上げられるからだ。
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