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「FileMaker WebDirect」採用でプログラミング未経験者も簡単に利用できる!?

開発担当者が「ぜひiPadで」と語る「FileMaker 13」とは?

2013年12月06日 17時00分更新

文● 貝塚怜/ASCII.jp編集部

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—— ちなみに、お二人もFileMakerをお使いですよね?

エプリング「仕事ではもちろん触れているけれど、ユーザーでもあります」

ルケイツ「積極的に使っていますよ。電話帳や銀行口座番号、その他の重要なデータなんかの管理にも使います」

—— 自社の製品を信頼しているからこそですね!

ルケイツ「ええ、セキュリティー面は特に自信を持っている部分でもあります。FileMaker Pro 13 AdvancedはAES 256bitで暗号化できるので、心配することなく色々なデータを預けています」

—— 御社が9月に提供を終了した個人向けのデータベースソフト「Bento」について少しお伺いしたいと思います。「FileMakerの開発にリソースを集中させるため」と公式にアナウンスされているようですが、FileMakerの個人へ向けた訴求は検討されていますか?

エプリング「Bentoの提供を終了したから、FileMakerを個人にも訴求していくといったことはありません。開発終了は、純粋にリソースをFileMakerに集中させたいと考えたからです。ただ先ほど申し上げた通り、FileMaker 13はプログラミング経験のあまりない個人の方でも十分に利用できるほどシンプルです。利用してもらえるならどんどん利用して欲しいという気持ちです」

「FileMaker」にとって日本とは?

ビル・エイプリング氏は社長のほか、最高財務責任者と日本チームの統括も担当している

—— 今回、このように日本でカンファレンスを開催されています。御社にとって日本とはどのような市場でしょう?

エプリング「日本は本当に興味深い市場です。FileMakerの収益の内、およそ4分の1かは日本からの収益です」

—— 御社にとって、他に市場規模の大きな国はありますか?

エプリング「そうですね……スイス、スウェーデン、ドイツなども主要な販売国です。でも、日本はやはり特別だと感じています。『キャンパスプログラム』といって、北海道の千歳科学技術大学ではFileMakerを情報デザインの授業にも導入してもらっているんですよ」

—— それは面白い試みですね! 手応えはいかがですか?

エプリング「そうですね……実は米国では、すでに以前からFileMakerを授業に取り入れてもらっている学校がいくつかあり、いずれも成功していると感じています。日本でも、この試みは広げていく予定ですし、きっとうまくいくと思います」

—— そういった動きはやはり米国の方が盛んですか?

エプリング「米国の方が『圧倒的に盛ん』とも言えないですが、『日本より遅れている』とも言えないです。『米国の方が、早くキャンパスプログラムを始めた』くらいの差だと思います。いずれにせよ、日本がFileMakerにとって特別な市場であることは間違いありません」

FileMakerの北米におけるシステム・エンジニアリング・チームを統括するアンドリュー・ルケイツ氏

—— 最後になりますが、FileMakerをどのように使ってもらえたら嬉しいですか?

エプリング「まず『FileMakerプラットフォームを導入してもらえている』ということ自体嬉しいですが、若者が面白い使い方をしてくれていたら嬉しいですね。若者がFileMakerに感化されて、何か面白いことを始める、サービスを始める、それらがどんどん成長していく……それが私の夢でもあります」

ルケイツ「FileMaker 13の特徴はいろいろとありますが、開発者の視点で見ると、iPad/iPhoneでの利用がより快適になった点がやはり大きなポイントです。iPad/iPhone向けのアプリ「FileMaker Go 13」も無料なので、FileMakerで構築したプラットフォームを、iPad/iPhoneで積極的に運用してもらえたら嬉しいです!」

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