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業界人の《ことば》から 第68回

働く女性の優先度

ヤフーは、モバイルにどう対応すべきか知らなかった、それは危機的状況でもあった

2013年12月04日 15時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「今日も、子供のおむつをクルマの後部座席で変えなくてはならない状況だった」
(米ヤフーのマリッサ・メイヤーCEO)

モバイルのエンジニアを30名から400名に

 米セールスフォース・ドットコムが、米サンフランシスコで開催したソフトウェアイベント「Dreamforce 2013」の基調講演に、米ヤフーのマリッサ・メイヤーCEO兼社長兼ディレクターが登壇した。

 1975年生まれの38歳という若さで、米ヤフーのCEOを務めるメイヤー氏の経営論を聞こうと、多くの来場者で埋まった会場では、中央に置かれたステージに、米セースルフォース・ドットコムのマーク・ベニオフ会長兼CEOも登壇。2人の対談形式で基調講演が進められた。

 このなかで、マイヤーCEOは、2012年7月のCEO就任以来、モバイルにフォーカスした形で事業に取り組んでいることに触れ、「ヤフーは、モバイルの動きに対して、どうしたらいいのかといったことがわかっていなかった。それは危機的状況でもあった」と振り返り、「ヤフーは、いまモバイルファーストを考えている。はっきりとした大きな波になっているのがモバイル。この大きな波に乗って、自分たちを作り直している」とした。

 昨年7月には30人しかいなかったモバイルのエンジニアを、400人体制へと拡充。ドメインエキスパートと呼ぶ各領域のエンジニアとモバイルエンジニアとを連携させる体制の確立によって、既存サービスについても、モバイルを視野に入れた形へと進化させているという。

 「これまでヤフーが提供してきたEメール、地図、ニュース、天気、株価、ゲーム、写真といったサービスを継続しながら、モバイルにおける利便性を高めなど、これまで役に立つためにやってきたことを、モバイルという新たなプラットフォームにおいても継続的に提供していく」とした。

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