このページの本文へ

柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第154回

iPhone 5sを全世界対応衛星電話として活用する技

2013年12月04日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Bluetoothで接続して操作は専用ソフトで行なう

 iPhone 5sと202THはBluetoothで接続して利用する。操作する際は、「SatSleeve」というアプリを使うのでダウンロードしておこう。まずは、iPhone 5sの設定画面からBluetoothで接続する。デバイスが表示されない場合は、バッテリーカバー内にあるペアリングボタンを押そう。デバイスをタップすれば、すぐに接続が確立する。以上で準備は完了だ。

 ちなみに、iPhone 5sを202THに装着している時でも、3GやLTEでの通信は利用できる。両方の着信を受けることが可能だ。

SatSleeve App
価格無料 作者Asia Pacific Satellite-communications Inc.
バージョン2.14.0 ファイル容量12.0 MB
カテゴリーソーシャルネットワーキング 評価(無し)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 6.0以降

iPhone 5sの「設定」から「Bluetooth」を開き、「SAT~」をタップする

通信を許可する

「SatSleeve」アプリを起動する。「以後、表示しない」にチェックして「次へ」をタップする

接続したデバイスをタップする

通話品質は上々
南西の空が開いていればOK!

 日本国内で利用する場合は、南西方向に通信衛星がある。南西の空が見える場所で操作しよう。衛星の方向にビルなどの障害物があると、通信品質に影響が出るので注意。かろうじて南西の空が見える程度のビル街ではほとんど利用できなかった。

 南西の空が開いていれば、あっけなく接続できる。アンテナは南西方向の上25~60度に向けると、さらに受信感度が上がる。iPhoneの連絡先を利用でき、いつものように電話をかけるだけ。少しタイムラグがあり、発信先に着信した。

 数秒待つと、普通に会話できる。音質も上々だ。1秒程度の遅れがあるが、ネット電話と似たようなもの。これは想像を超えるクオリティーで、通話していてストレスがない。

 太いアンテナが飛び出ているが、これはさらに引き出せる。最初、引き出すのを忘れて電波状態が悪く、何度もテストし直すはめになってしまった。

コンパスアプリで方角をチェック

アプリが起動できた。ホーム画面が開き、「Thuraya」と表示されれば、通信が可能な状態になっている

電波が悪いと、このようにメッセージが出る。この画面はHPAモードになっており、電話番号情報はやりとりできないが、ぎりぎり通話は可能

iPhoneの「連絡先」から発信する相手を探す。もちろん、手動でかけることもできる

アンテナを引き出す

電話番号をタップする

相手に電話がかかる。電話番号は202THのものになる。画面は着信しているAndroid端末のもの

 iPhone 5sのバッテリーが心許ない場合、右側面の「Charge iPhone」のスイッチを入れると202HTのバッテリーから充電することができる。とはいえ、もちろん、202THのバッテリーは急速に消費されてしまうので、バランスを考えて利用しよう。逆に、iPhoneから202HTを充電することはできない。

「Charge iPhone」のスイッチを入れてiPhoneを充電できる

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン