「ZOTAC Tegra Note 7」として12月4日より販売!
NVIDIA製7型タブ「Tegra Note 7」が国内発売、涼風花さんも絶賛
2013年12月02日 20時00分更新
NVIDIAは12月2日、都内で新製品発表会を開催、「Tegra Note 7」の国内販売開始を発表した。12月4日からの販売で、市場予想価格は2万5800円。
Tegra Note 7はプロセッサーに同社製の「Tegra 4」を搭載するタッチペン付き7型タブレット。NVIDIAが設計、「タブレット・プラットフォーム」としてパートナー企業向けに提供するもの。
プラットフォームとしてのスペックは、ディスプレー解像度が1280×800ドット、Tegra 4、1GB RAM、16GB ROM。インターフェースとしては、microSDスロット、microHDMI出力端子および充電用microUSB端子、3.5mmミニジャックをそなえる。寸法/重量は約190×120×9.4mm/約320g。対応通信規格は無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0。カメラの有効画素数はリアが500万画素、フロントが30万画素。
日本国内ではZOTACと提携!
日本国内では台湾ZOTACと提携し、「ZOTAC Tegra Note 7」として売り出す。販売代理店はアスクが担当。提携するメーカーによって独自のカスタマイズが加えられる可能性もあるというが、ZOTAC Tegra Note 7に関しては、特にカスタマイズはしていないとしている。
発表会ではまず、NVIDIAのマーケティング本部 部長の林憲一氏がTegra Note 7の概要と特徴を語った。続いて同マーケティング本部 テクニカルマーケティングエンジニアの矢戸知得氏が登壇。実際にZOTAC Tegra Note 7を操作し、その魅力を紹介した。
「DirectStylus」とは?
ZOTAC Tegra Note 7の特徴として挙げられていたのは、Tegra 4の搭載に加えて、「DirectStylusによる操作性のよさ」「高いカメラ性能」「音質の高さ」「高いゲーミング処理能力」の4つ。
DirectStylusは同社が新たに開発したスタイラスの方式だ。基本的には静電容量式(パッシブ式)だが、静電容量の微細な変化を読み取れる高感度のセンサーを採用。従来の静電容量式用のタッチペンと異なり、先の細いタッチペンでも操作でき、アクティブ方式の筆圧検知に近い濃淡・強弱の表現が可能という。DirectStylusの実演デモでは、書道家の涼風花さんが登壇。「夢」という文字を筆ペンタイプのスタイラスで即興で書いて見せ、「追従の遅れが感じられず、違和感なく使える。仕事の道具として、また趣味にもどんどん使えそうな製品」と語った。なお、スタイラスは標準で付属し、本体収納式。
「Always-On HDR」が便利そうなカメラ
カメラ性能は「Always-On HDR」が特徴。露出の異なる写真を撮影し、合成することで「飛び」や「潰れ」のない写真を作るという技術だが、合成処理に時間がかかる分連続撮影に弱く、撮影のスパンや処理速度が遅いと「ぶれ」が生じる可能性もあった。Always-On HDRは、常にHDRをONにしていても通常の撮影と変わらない感覚で撮影できるとしている。また、720p/120fpsのスローモーション撮影にも対応。同社調べでは、7型タブレットでスローモーション撮影機能をそなえた機種は初だという。(※Always-On HDRについては、発売時点では対応せず、後日のソフトウェアアップデートで利用可能になる予定。)
バスレフポートが設けられたスピーカー
音質面では、スピーカーをフロントに搭載。ハードウェアのレイアウトを工夫することで空気室のスペースを確保、バスレフポート(!)が設けられている。ゲームや映画鑑賞時に高い低音の質を楽しみたい仕様だ。
据置型ゲームとしても使える!?
ゲーミング機能としては、microHDMI端子経由でのテレビへの出力が紹介された。Bluetoothで接続する別売りのコントローラーと組み合わせれば、据置型のゲーム機と同様の感覚でゲームがプレーできる様子を強調していた。「加速度センサーによる操作も可能だが、レーシングゲームなどシビアな操作が要求されるゲームを楽しむためにも、ぜひコントローラーを使ってみてほしい」とは矢戸氏。
最後に紹介されたのはスクリーンキャプチャー機能。ドックに表示されているメニューをタップすると、タップした時点でのディスプレーをキャプチャーし、スタイラスで自由に書込めるようになるというもの。ブラウザーで表示している地図に書込み、友人に目的地までの経路を知らせるといった使い方が想定できる。珍しい機能ではないが、システムレベルで有効になっているため、対応アプリを選ばないのが最大の特徴だ。
なお、ZOTAC以外との提携・販売については、「計画はあるが、詳細は申し上げられない」とのこと。