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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第332回

ソニーのレンズだけカメラで自由自在のマルチアングル猫撮り!

2013年11月29日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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アングルは自由自在! 至近距離での撮影も……

 フリーアングルということは上から撮ってもいいのである。

 玄関前でじっと扉が開くのを待ってるのか、単に玄関マットの座り心地がお気に入りなだけなのかわかんないけど、こういうときは上から撮りたい。でも身体ごと近づいたら猫にプレッシャーを与えちゃう。特に子猫なんか逃げそう。

 というわけで、右手を上から伸ばしてハイアングルで撮影。

ちょっと上から失礼してみた。この子猫の両親がハチワレとフサフサ長毛猫かどうかはわからない。このあたり、猫がいっぱいいたので(2013年11月 ソニー QX100)

ちょっと上から失礼してみた。この子猫の両親がハチワレとフサフサ長毛猫かどうかはわからない。このあたり、猫がいっぱいいたので(2013年11月 ソニー QX100)

 ちょっと離れてるときは望遠で。

 自転車で走ってたら、とあるお店だか屋敷だかわかんないけど、ちょっとしたスペースに猫らしき固まりを発見し、もしやと思ったら、なんと子猫が固まって日向ぼっこしてたのであった。こういうシーンに遭遇することって珍しい。

 さっそくポケットからQX100を出し、ちょっと距離が離れてたのでカメラを固定して望遠にし、iPhoneから撮影。

 よく見ると7~8匹はいるのだが、一番固まっていた辺りを狙って撮ってみた。

子猫が固まってぬくぬく。昼寝してたんだけど、私の気配を感じたのか起きちゃいました(2013年 11月 ソニー QX100)

子猫が固まってぬくぬく。昼寝してたんだけど、私の気配を感じたのか起きちゃいました(2013年 11月 ソニー QX100)

 まあこういう写真ならわざわざQX100を使わなくても普通のデジカメでいいじゃん、と思うわけだが、スマホを通して撮ると、撮った写真がその場でスマホに転送されるので、さっと加工してさっと公開できるのだよな。

 Wi-Fi搭載デジカメなら撮った写真をあとからスマホに転送できるのだけど、ついそのひと手間がめんどくさくて後回しにしちゃう。その場で転送してくれればすぐ処理できる。ちょっとした気分の問題ではあるんだけど。

 で、QX100の難点は、スマホとの接続に時間がかかること。猫を撮るときはその10秒が大事だったりするのだ。

 猫がタタタタッとこっとに寄って来ちゃったときとか。

ノーファインダーで撮影した至近距離猫。ここまで人なつこいとは予想外でしたよ。おかげで顔の地面すれすれで顔のアップを撮影成功(2013年11月 ソニー QX100)

ノーファインダーで撮影した至近距離猫。ここまで人なつこいとは予想外でしたよ。おかげで顔の地面すれすれで顔のアップを撮影成功(2013年11月 ソニー QX100)

 そういうときは、スマホとの接続は後回しにして、QX100単体で撮るのである。右手にQX100を持ち、猫の顔が写るであろう方向に「勘」でレンズを向けるのだ。ちゃんと顔にピントがあってくれるかどうかは、QXさんよろしくねってことでカメラ任せ。そうして撮ったのがこれ。

 写っている靴はわたしの靴。猫が靴にすりすりしてきたのでとっさにQXを持つ右手を猫の正面に持って行って、QXについてるシャッターを切ったのだ。猫がQXにちょっと興味を持ってくれたおかげで顔がしっかり撮れました。

 QXならではの迫力でしょ、これ。

 もちろんいつもうまくいくとは限らないので、勘で撮るときは何回もシャッターを切っておくべし。

 まあ、QX100はちょっとクセが強いカメラなので(何しろモニターもついてないのだ)誰にでもお勧めってわけにはいかないし、何かと不便ではあるけど、多少不便でも好きな位置好きな角度で撮れるフリースタイルっぷりを面白がれる人に使ってほしいと思う次第であります。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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