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ネットから「ほっこりの輪」広げたい──ロコンド田中社長

2014年01月19日 06時00分更新

文● 編集部

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 日本国内のTMT(テクノロジー、メディア、テレコミュニケーション)業界における、過去3年間の売上高成長率に基づいた成長企業50社のランキングをまとめた「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 日本テクノロジー Fast50」(関連サイト)。2013年に発表された第11回の調査で、ロコンドは6643%と第1位にランキングされた。

 ロコンドは靴の通販から始め、現在ではアパレル全般を手がけるファッションECサイトを運営している。驚異的な成長率はなぜ実現できたのか。社長の田中裕輔氏を取材した。

世界に広がるファッションECの波

── 御社のような企業を米国のザッポスになぞらえることがあります。2010年に創業し、返品ができるなどユーザー志向のサービスを提供していますが、これまでの経緯に関して教えてください。

田中 当社は2010年10月に創業し、本格的にローンチしたのが2011年の2月15日。そのときは靴が試着できる(返品できる)という点を大々的に打ち出して、2011年中にはバッグの取り扱いを開始。2013年には衣料品からアクセサリー関連まで含んだ展開になっています。どれも「買ってから選ぶ」ということで、試着して合わなければ送料は弊社負担で返品できるという形にしています。

 今回売上高成長率が3年間で7000%近い数字ということで日本とアジアで表彰をいただきました。理由としてはファッションEC自体のマーケットが大きくなっていることがあります。これは日本に限らず、北米でもヨーロッパでも東南アジアでも、ブラジルやロシアでも同じなのですが、牽引となっているのは一言で言えばザッポス型企業の台頭。要は送料無料・返送料無料のサービスによってです。ファッションECで問題になるのは試着ができないこと。この問題を解決するサービスが日本に限らず各国で成長していて、これは日本でも例外ではないということなのでしょう。

── 事業を開始されたきっかけについて教えてください。

田中 私個人の話をすると、2007年から2009年までの合計3年間アメリカにいたんですが、その際にトニー・シェイ(ザッポスのCEO)と話す機会がありました。靴を取り扱いかつ返品できるというモデルで「ザッポスという企業が成長している」ということだけではなく、「デリバリング・ハピネス」ではないですが人を幸せにできると聞き、なるほどこれはやる価値のあるビジネスだなと考えたことがあります。

 2つ目は日本での受容という点を考えました。日本で支持されるだろうかと。これについては私自身、靴を買おうと思ったんだけれども、リアル店舗でほしい靴が見つからず、ネットで買ってはみたけれどもやっぱりサイズが合わなくて……という経験をしました。だから1消費者としてもこれは間違いなくニーズがあると感じました。

 3つ目は「やりたい」「絶対可能性がある」と考える中で、Rocket Internetというドイツのベンチャーキャピタルから声がかかったことです。同社はザランドという今では1500億円ぐらいの売上になっている靴のファッションECサイトを手がけていて、日本でも事業展開を考えていた。その意図とうまくマッチングしたというのが大きいですね。

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