クリスマスに、お正月や新生活のスタートなど、なにかと自分へのご褒美、つまり買い物の理由付けに困らない季節が到来した。さらに冬のボーナスで、懐がちょっと温かな人も多いことだろう。そこで、年末年始に組みたい旬な自作PC構成例と秀逸な機能&ツール群を、5回にわたって紹介していこう。
クリスマスに、お正月や新生活のスタートなど、なにかと自分へのご褒美、つまり買い物の理由付けに困らない季節が到来した。さらに冬のボーナスで、懐がちょっと温かな人も多いことだろう。そこで、年末年始に組みたい旬な自作PC構成例と秀逸な機能&ツール群を、5回にわたって紹介していこう。
今年も魅力たっぷりのPCパーツが数多く発売された。2年ぶりのプラットフォーム刷新となった“Haswell”こと第4世代 インテル® Core™ i7プロセッサーや、コアがIvy Bridge世代になったLGA 2011向けインテル® Core™ i7プロセッサーの“Ivy Bridge-E”。そして6Gbpsの限界近い爆速な読み書き性能を手ごろな価格でPCへ導入でき、400GBオーバーの大容量モデルも大きく値下がりしたSSDに、性能を向上させつつ消費電力を抑えたビデオカードなど、まさにこの年末こそPC一式を組み直すに最適な時期といえるだろう。
話題の「Battlefield 4」や「ファイナルファンタジー XIV: 新生エオルゼア」を快適に遊べるゲーミングPCや、「艦隊これくしょん-艦これ-」向けの省スペースPCなど、オススメしたい自作PC構成は数あるが、第1回はPCだけでなく、スマホやタブレット、そして家庭用携帯ゲーム機にまで影響する無線LANに注目したい。
多くの人が自宅に無線LANルーターを導入して、ケーブル配線要らずでネットワークに接続できる無線LANを使っていると思うが、そんな無線LANがもっと高速になる新たな規格の「IEEE802.11ac」(以下、11ac)が2013年3月に国内でも解禁された。これを期に、11acドラフト対応ルーターはもちろん11ac対応のノートPCやスマホ、タブレットが増えてきている。
そして肝心な自作PCも、11ac対応の無線LAN機能を搭載するマザーボードが複数のメーカーから登場。とくにASUSはスマホやタブレットも販売しているだけあって、無線LAN環境に力を入れている。11ac対応ルーター「RT-AC68U」や、3本のアンテナによる理論値最大1300Mbpsの高速転送を実現するPCI Express x1接続のネットワークカード「PCE-AC68」(国内未発売)なども発売している。
さらに無線LAN搭載のASUS製マザーボードには、スマホやタブレットでPCを操作したり、PC内に保存した動画を簡単に視聴できるASUS独自の無線LANツール「Wi-Fi GO!」が付属し、PCと手軽に連携させることが可能になっている。
この「Wi-Fi GO!」を使い、配線が面倒な有線LAN接続を最小限にしつつ、スマホやタブレットで家中どこからでもPC操作やデータ転送などを簡単に行なえる快適無線LAN環境の構築にチャレンジしてみよう。
なぜ11acにこだわるのか?
現状主流の11nでも理論値最大144~450Mbpsが可能なので、ネットワーク経由でのフルHD動画の視聴やハイレゾ音源の再生などを問題なく楽しめる。
ただし、以前は一家に1~2台のPCをつなぐだけだったWi-Fiが、今では家族全員が1台ずつのスマホ、さらにタブレット、テレビ、ゲーム機など、たくさんのネットワーク対応機器を同時につなぐ時代になった。
ネットワーク経由で録りためたフルHD動画を同時に複数の場所で再生し、さらにはPCでオンラインゲームをプレイするようなら、11nでは転送速度が追いつかない可能性がある。
11nと比べて約3倍高速な11ac(アンテナ3本使用時)は、このような使用でも余裕があるので魅力的。スマホやタブレットの11ac化が進んでいることも、11acの導入を後押ししている。
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