インターネットに接続し、YouTubeをはじめとしたネット動画の再生や、オンデマンドサービスの映画・ドラマなどをテレビ画面で視聴できるスマートテレビ。スマホ・タブレットのアプリやSNSと連動するなど、対応する機能はさまざまに広がっている。
マイボイスコムが実施した「スマートテレビに関するアンケート調査」によると、スマートテレビの認知度は52.5%で、利用者はそのうちの4.9%(調査対象者全体での割合はわずか2.6%)にすぎなかった。「スマートテレビが利用できる環境はあるが、利用していない」は25.3%、「スマートテレビの機能・サービスが利用できる環境はない」が42%となっている。
今後、スマートテレビを利用する意向があるか尋ねると、意向があるのは15.3%、意向がないのは45.6%。利用したい理由として、「パソコンを持っていないので、代わりになるような感じならば便利」や「放送中の番組や録画を、別の部屋で、タブレットなどで観たい」など、逆に利用したくないものとして、「スマートフォンで手軽にネット接続できる」や「ネット情報は、個人のみの使用であり、他の家族に見せたくない」などが挙がった。
スマートテレビに利便性は感じるものの、約半数は利用の意向がないのが現状。むしろ、いつでも手軽にネットに接続できるスマホが普及することで、スマートテレビの利便性が低くなる傾向が見られる。アスキークラウド創刊号(7月24日発売)では「地デジ普及でクラウド化 グーグルも狙うテレビ業界」と題した特集をはじめ、テレビを取り巻くビジネス環境についてまとめているが、そこではスマホとの使い分けもカギを握っているようだ。
あるいは、アスキークラウド 創刊2号(8月24日発売)の特集「第2次スマホバブルがやってくる」などで触れたように、スマホの普及拡大によるビジネスチャンスを見定めるうえで“テレビ”がキーワードとして挙げられそうだ。
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