マカフィーが22日に公式ブログで、日本のユーザーを狙った、電話番号を密かに盗むAndroidチャットアプリをGoogle Playで発見したと発表した。今回はトレンドマイクロが26日、「電子通貨に関与するトップレベルドメイン『.bit』を確認。その実態は?」と題するブログを公開した。
対象となるのは「.bit」というトップレベルドメイン(TLD)。トレンドマイクロの調査により、「.bit」が電子通貨「Namecoin(ネームコイン)」として知られるシステムに関連していることが明らかとなった。ネームコインは、P2P(ピアツーピア)ベースの仮想通貨として有名な「Bitcoin(ビットコイン)」から派生したものだという。
ネームコインは、匿名で国や国際機関の管理外のドメインネームを登録することができるほか、「sinkhole」を用いた「ワナ」にドメインレベルで引っかかることもないため、ネームコインを犯罪者が見逃すはずはない、と同ブログは指摘している。
また、同ブログでは「.bit」に関わるシステムについて調査を重ね、このシステムが備える弱点も確認したと報告。不正プログラムを利用するネームコインや、「.bit」のシステム、そして「.bit」のドメインを利用する不正プログラムの解析も実施したという。