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マイクロソフト・トゥディ 第72回

日本MSが新売り場「Windows エリア」提案、日本版「Microsoft Store」が登場!

2013年11月26日 22時00分更新

文● 大河原克行

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余裕を持った展示方法が魅力—100台以上の最新Windowsデバイスを展示する店舗も

 店舗によって広さに制限があるため、すべてのデバイスは展示できないとはいえ、神奈川県川崎市のビックカメラ ラゾーナ川崎店や、東京・新宿のビックロでは、最大規模のWindows エリアを展開しており、専用テーブルおよびメーカーテーブルを含めて、数多くのWindowsデバイスを展示している。川崎ラゾーナ店やビックロでは100台以上の最新Windowsデバイスが一堂に展示されていることになり、ビックロではWindowsデバイスの展示スペースを事実上2倍に増やした計算になる。

東京・新宿のビックロ

ビックロの売り場には柱が多いため、それをうまく活用した展示が行われている

 専用テーブルは、横幅180cmとし、そこに3台のPCが展示される。PCはテーブルの反対側にも展示されるため、ひとつの専用テーブルでは最大6台のPCを展示することが可能だ。

専用テーブルには60cm間隔で6台のPCが展示されている

 これは量販店の一般的な展示に比べても余裕を持った展示方法だが、「肩幅のサイズをもとに、並んでPCを触っても隣の人に当たらないスペースを確保した。これだけのスペースがあれば、メモを取ることもできる。じっくりと触ってもらうための仕掛けである」とする。

 専用テーブルの間も130cmとし、親子連れがベビーカーを押しても通れる幅を確保した。

 また、MicroSoft Storeにはない日本独自の仕様として、専用テーブルの下にはカタログの収納スペースを設置している。PCメーカー各社がこれだけのカタログを用意しているのは日本ならではの特徴ともいえるが、海外のMicroSoft Store関係者からは、「カタログスペースは、米国でも使い勝手がいい」として、日本仕様の専用テーブルが米国市場に逆輸入される可能性もありそうだ。

専用テーブルの下のカタログ収納スペースは日本独自の仕様

 さらに、専用テーブルは、デモ、イベントスペースとして活用できる40型のデジタルサイネージをテーブルエンドに設置し、それを活用した製品紹介、機能紹介などを随時実施するほか、テーブル中央には「おすすめ2in1コーナー」などのシンプルでわかりやすいカテゴリーサインを表示。テーブル上にも、情報過多にならずにわかりやすい製品情報を、スペックカードで表示するといった工夫が行なわれている。

 目的のデバイスにたどり着きやすい環境を、売り場の中に用意しているというわけだ。

テーブル中央には「おすすめ2in1コーナー」などカテゴリーサインを表示

Windows エリアを展開した販売店は、面展開による訴求力が高まる

 また、Windows エリアでは、全国約20人の専属販売員を派遣し、常に売り場を改善しながら、最新の状態に維持するほか、体験デモイベントの実施や、専用テーブルからメーカー各社の展示テーブルへと効果的に誘導する仕掛け、商戦期ごとの各種プロモーション施策との連動も行なう。年末商戦のプロモーション連動においては、先に触れたWDLCとの連携が大きな鍵になる。

デジタルサイネージを利用してイベントなども実施する

売り場にはソニーやデルなどのメーカーテーブルも用意されている

 「専用テーブル、専属販売員、共同拡販製品、体験デモイベント、メーカーテーブルとの連携、各種施策連動の6つが、Windows エリアにおける重点施策となる。すでにWindows エリアをスタートした店舗では、面展開によって訴求力が高まっている。実際、業界全体では前年同期比30%減とマイナス成長になった週でも、Windows エリアを展開した販売店は10%増とプラスになっている」という。

 アップルは、すでに直営店のアップルストアのほかに、ショップ イン ショップ形式のアップルショッブを国内で展開し、実績を上げている。

 デバイスメーカーとの連携などによる「面」展開は、アップルショップにはない、Windows エリアならではのものである。Windows陣営としての強みを生かしたWindows エリアの提案が、これからどんな成果を上げるのかが楽しみだ。

アクセサリー関連商品も展示している


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