このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

「HDDと同等の容量単価を実現し、フラッシュの適用領域拡大を狙う」

デルのオールフラッシュ戦略は「データセンターの価格破壊」

2013年11月26日 08時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

EqualLogic、PowerVaultでもオールフラッシュ製品投入へ

――今回はCompellentラインの製品だが、今後EqualLogic、PowerVaultのラインでもオールフラッシュ製品を投入していく戦略でしょうか。

 もちろんEqualLogic、PowerVaultの両製品ラインでも、オールフラッシュ製品を投入していく。すでに既存製品でもSSDには対応しているが、より先進的な製品を出していく方針だ。まだ発表段階にないので詳しくは教えられないが。

 各製品ラインのターゲットが異なるので、その中におけるオールフラッシュ製品の位置づけも違うものになるだろう。Compellentは仮想化、ページングといったユニークな技術をフラッシュにも生かしている。PowerVaultやEqualLogicでも、それぞれの製品ラインの性格に合ったフラッシュの活用を行っていく。

 ハイエンドのCompellent、ミッドレンジのEqualLogic、エントリーのPowerVaultで、それぞれの顧客が求める価格帯や、パフォーマンスと容量のバランスは異なるので、競合他社よりも顧客のニーズにきめ細かく対応できると考えている。

 これまで培ってきたストレージの資産も継承しつつ、より革新的なものを取り入れていこうという姿勢だ。

――フラッシュストレージを取り巻く技術について、現時点で具体的にどのあたりに“革新”の可能性を見ていますか。

 すぐに効果が期待でき、改善による見返りも大きいのはソフトウェアの部分だ。こちらを中心に、さらなるパフォーマンスや容量の改善を実現すべく、より改善を加えていくことになる。

 デルはいま非常に面白い時期にあり、次々と革新的なテクノロジーを出していくつもりだ。オールフラッシュ製品は、デルが目指す「データセンターの価格破壊」の皮切りにすぎない。ぜひ、エンタープライズ領域に注力するデルに注目し、新しいソリューションの登場を楽しみに待っていただければと思う。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ