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脱現金化でビジネスチャンス!? スイカやワオンが人気

2013年11月18日 02時55分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 非接触IC型の電子マネー(オンライン決済の電子マネーは除く)は、大手ショッピングセンターなどで利用できる流通系や、鉄道・バスなどに乗車できる交通系に大別できる。ともに支払いをスムーズにすることで、店頭レジや改札口、バス乗降口での混雑緩和をはじめ、ポイントサービスと連携することで固定顧客を獲得するなど、さまざまなメリットがある。

 こうした背景から日本銀行(日銀)がこのほど発表した「決済システムレポート2012-2013」では、電子マネーの年間決済金額が2011年の1兆9643億円から12年には2兆4671億円へ約26%の増加。電子マネーも利用が拡大していることがわかったが、このたび調査会社のマイボイスコムが発表したIC型電子マネーに関する調査によると、IC型電子マネーの所有率は75.3%となり、11年に実施した同様調査とほぼ同率であることがわかった。利用者数が伸びているというよりも、利用者1人あたりの利用金額が増加していると推察される。

 また、マイボイスコムの同調査では、所有するIC型電子マネーのトップ5は上位からスイカ(Suica)が27.8%、ワオン(WAON)が25.8%、ナナコ(nanaco)が23.1%、楽天エディ(楽天Edy)が23%、パスモ(PASMO)が16.4%となった。これを年齢別、男女別に見ると、楽天エディは男性が女性を約15ポイントと大きく上回り、男性30・40代は楽天エディ、女性30代以上はワオンが最も多くなっている。

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■マイボイスコム

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