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BF4も新生FF XIVもこのビデオカードで快適間違いなし 第1回

ビデオカード比較! MSIは独自GPUクーラー「Twin Frozr」が人気

2013年11月18日 16時00分更新

文● 藤田 忠

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GPUの性能を最大限に引き出す
「Lightning」モデル

 まずは、MSIのオーバークロックビデオカード最高峰に位置する「Lightning」だ。MSIオリジナルの基板を採用し、GPUの性能を限界まで引き出す「Lightning」モデルは、他のモデルより製品登場に時間がかかる。そのため、今のところ最新GPU採用モデルは、NVIDIA「GeForce GTX 780」搭載の「N780GTX Lightning」と「GeForce GTX 770」を搭載する「N770GTX Lightning」の2製品だ。

 この冬には間に合いそうもないが、AMDシングルGPU最上位の「Radeon R9 290X」や「GeForce GTX 780 Ti」搭載モデルの登場にも期待が持てる。

 ちなみに、他の「GeForce GTX 780」搭載ビデオカードと同じく、「N780GTX Lightning」もしっかり値下がりしており、価格比較サイトでは、7万円を切るショップも出てきている。

製品情報

N780GTX Lightning
●URL:http://jp.msi.com/product/vga/N780GTX-Lightning.html
●実売価格:7万5000円前後

N770GTX Lightning
●URL:http://jp.msi.com/product/vga/N770GTX-Lightning.html
●実売価格:5万円前後

GeForce GTX 780を搭載するN780GTX Lightning

 コンポーネントには、アメリカ国防総省が定める軍用規格「MIL-STD-810G」に準拠した「ミリタリークラス4」を採用。さらに45度の環境下で24時間連続のバーンインテスト(高負荷状態のテスト)をクリアーしたオーバークロック向け品質保証の「OC Certified」準拠など、MSIの独自機能や高品質仕様を網羅したのが「Lightning」モデルだ。

ブーストクロックはNVIDIAリファレンスの900MHzから133MHzアップの1033MHzに設定されているが、今回試した個体はゲーミング中に1110MHzまでオーバークロックされた

 ここではGPUクーラーが3連ファンの「TriFrozr」に一新されている「N780GTX Lightning」を分解していこう。

N780GTX Lightningを構成する各種パーツ

キモのGPUクーラー部。ヒートシンクには8mm経のヒートパイプを採用。ファンは10cm角相当×2基と8cm角相当×1基の3連ファン構造になっている

GPU 16フェーズ、メモリー 3フェーズの電源回路や高品質コンポーネントなど、独自設計の基板を採用

基板裏面には、Lightningモデルのみに備わっているオーバークロック時の安定動作を実現する追加基板の「GPU Reactor」を搭載

メモリーチップと電源回路部には、ヒートスプレッダーを装備。さらに基板裏面には放熱を助け、基板のゆがみを抑えるプレートが備わっている

3連ファンの「TriFrozr」クーラー。左右と中央のファンの回転数を変更できるファンコントロールツール付属なのはうれしい

ミドルハイGPUでOC&高品質を目指した
「HAWK」モデル

 続いては、価格を抑えながらも「Lightning」顔負けの機能を搭載する「HAWK」モデルだ。「ミリタリークラス4」の高品質規格や、オーバークロック品質保証の「OC Certified」に準拠し、オーバークロック用のBIOSに切り替え可能な「ツインBIOS」、各種電圧を個別に設定できる「トリプルオーバーボルテージ」、GPUの負荷に応じて電源フェーズを切り替える「APS(Active Phase Switching)」といった独自機能を搭載している。

 また、「GAMING Series」より高めにオーバークロックされているのも魅力。GPUコアもしっかり選別されているようで、コアの品質を表す“ASIC”を、今回借り受けた「GeForce GTX 760」搭載の「N760GTX HAWK」で確認すると、“84.2%”とかなり高い数値だった。

 実際ゲーミング中のブーストクロックは、MSI設定値の1176MHzを大きく越える1254MHzで動作していた。すべての「N760GTX HAWK」が、同じレベルで動作する保証はないが期待はできそうだ。3万円前後で買えるミドルハイGPUで、高品質&高性能なビデオカードがほしいという人はねらい目だ。

製品情報

N760GTX HAWK
●URL:http://jp.msi.com/product/vga/N760GTX-HAWK.html
●実売価格:3万2000円前後

R9 270X HAWK
●URL:http://jp.msi.com/product/vga/R9-270X-HAWK.html
●実売価格:3万円前後

GPUクーラーにイエローのラインが入った「Twin Frozr IV Advanced」を採用するHAWKモデル。人気あるミドルハイGPUの「GeForce GTX 760」と「Radeon R9 270X」搭載モデルが発売中だ

N760GTX HAWK(左)とR9 270X HAWK(右)。品質や機能だけでなく、GPUクロック(ブーストクロック)もGAMING Seriesより高い数値に設定されているのがポイント

ASICが高いほうが、低消費かつ高オーバークロック耐性で、80%台なら“大当たり”といえる。なお、ASICの値は「GPU-Z」のタイトルバーの右クリックメニューにある「Read ASIC Quality~」で確認できる

N760GTX HAWKの構成パーツ

GPUクーラーは、より冷却性能を高めたTwin Frozr IV Advancedを採用するHAWKモデル。5本の8mm経ヒートパイプに10cm角相当のファンを2基装備している

GeForce GTX 760のリファレンスデザインは、補助電源が6ピン×2仕様だが、N760GTX HAWKは8ピン×2に強化。なお、R9 270X HAWKはリファレンスデザインと同じ、6ピン×2仕様になる

Lightningと同じく、メモリーチップと電源回路部にはヒートスプレッダが装備され、基板裏面にもプレートを備えている

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