このページの本文へ

スマホ決済ペイパル、読取機をApple Storeで販売開始

2013年11月15日 05時39分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 小規模店舗や移動店舗を営む店主にとって、コストをかけて顧客からのクレジットカード払いに対応するのは大きな負担。しかし、2013年は“モバイル決済サービス元年”とも言うべき勢いで、スマホやタブレットを使ったクレジットカード決済サービスが活発化している。

 専用アプリをインストールし、カードリーダーを接続することで、手持ちのスマホ(もしくはタブレット)をクレジットカード決済機として利用できるようにする同サービス。国内での主要サービスはペイパル(PayPal)の「ペイパルヒア(PayPal Here)」と楽天の「楽天スマートペイ」、コイニー(Coiney)の「コイニー(Coiney)」の3つだったが、今年の5月に米スクエア(Square)が「スクエア(Square)」を国内に進出させると、4つのサービス間で競争が激化しつつある。

 仕組みはどれも同様だが、決済手数料や提携クレジットカード先、決済から支払までの期間など、サービス内容は微妙の異なる。そんななかで15日、ペイパルはペイパルヒアのクレジットカードリーダーの販売チャネルを拡大。従来は全国約2700のソフトバンクショップやソフトバンクモバイルの法人営業ネットワークなどを通じて販売されてきたが、同日から新たに、Apple Store直営店およびApple Online Storeでも販売を開始した。

 月刊「アスキークラウド」創刊3号(11月号/9月24日発売)の記事「クレジットカードから顔パスへ ペイパルの野望」で紹介したように、ペイパルヒアではクレジットカード払いだけでなく、ペイパルアカウントを利用した支払方法「顔パス支払い(チェックイン支払い)」にも対応。他のサービスとの差別化を図っている。今回、カードリーダーの販売をApple Storeでも行うことで、同サービスの普及拡大を狙う。なお、Apple Storeではすでにスクエアもカードリーダーを販売している。

ペイパルヒア専用カードリーダーを販売するApple Storeのページ

ペイパルヒア専用カードリーダーを販売するApple Storeのページ

関連サイト
■ペイパルヒア

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています
■[最新号]アスキークラウド 創刊4号(10月24日発売)
「ゲームの魔力で顧客を夢中に 「没頭」ビジネスの正体」

■[関連号]アスキークラウド 創刊3号(9月24日発売)
「10億円ビジネスを作ろう 現金決済 150兆円争奪戦」

■スマホ決済のスクエア、対応クレジットカードを拡充
■スマホを使ったクレジット決済が続々とサービスを拡充
■JCBと提携、スマホ決済「ペイパルヒア」が拡大

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中