NTTドコモとパイオニアは今日14日、スマホに話しかけるだけでクラウド上で生成された渋滞情報、周辺情報、さらに運転中に便利な情報を教えてくれる新たなサービス「ドコモ ドライブネットインフォ」を共同開発したと発表した。
「ドコモはモバイルの技術を応用してスマートライフの実現を目指す」とは最初にプレゼンテーションをしたNTTドコモ 代表取締役副社長 岩崎 文夫氏のコメント。ドライブネットインフォはナビゲーション機能はないものの、「しゃべってコンシェル」の音声認識エンジンを使てスマホに話しかけるだけで、渋滞情報や周辺情報を表示したり、スケジュールを確認したり、電話の発信やSMSの送受信など、マルチに活用できる。
クラウドデータはパイオニアが開発した自動車向けクラウド基盤「モバイルテレマティクスセンター」を利用する。車載器から蓄積してきたプローブデータや、今後増えるであろうスマホからの走行データなどを解析処理する「運転状況把握エンジン」で、個人に最適化された情報を表示してくれる。
12月中旬からドコモのサービスとして無料で提供され、Google Playもしくはdマーケットからアプリをダウンロードして使う。今のところ、ドコモ以外のキャリアで利用することはできない。
また、カーナビアプリ「ドコモ ドライブネット」がリニューアルし「ドコモ ドライブネットナビ」としてiOSにも対応するようになる。ドライブネットインフォは単体ではナビ機能がないため、カーナビとして使うならドライブネットインフォで検索したデータから、目的地までのナビゲーションをドライブネットナビで行なうという連携をする必要がある。なお、ドライブネットナビは月額315円。
これらのアプリはスマホ単体でも使えるのだが、さらに機能を強化する車載クレードル「スマートフォンホルダ01」も発売予定だ。クレードル以外にハンドルに装着するリモコンも付属するので、ハンドルから手を離すことなく音声認識を立ち上げることができる。価格は4830円を予定。また、GSPレシーバーやジャイロセンサー、加速度センサーが一体化した「カーナビ用センサーユニット01」もオプションとして発売される。こちらは8000円強を予定している。
