NECは11月13日、ビッグデータ関連の技術/製品/サービスを「NEC Big Data Solutions」として新たに体系化し、新ソリューション4種の販売を開始した。併せて同社グループのデータ分析要員を拡充し、独自技術を用いた高速、高精度な分析サービスも提供するとしている。
NECでは2012年初頭から全社横断のビッグデータプロジェクトを立ちあげ(関連記事)。今年4月には「ビッグデータ戦略室」を設立し、ビッグデータ事業戦略の立案や新ソリューション開発を推進してきた。
今回はまず「NEC Big Data Solutions」の名称のもとに、同社が有する高度な分析や高速データ処理の技術、100件以上の顧客実証に基づくノウハウ、製品/サービスなどを体系化した。今後、市場ニーズの高い「オペレーション高度化/最適化」「情報管理の強化、犯罪・不正の検知」「製品/サービス価値向上・改善」「顧客獲得・維持、販売促進」の4領域で、順次ソリューションメニューを拡充していく。
また新ソリューションとして、「プラント故障予兆監視ソリューション」「情報ガバナンス強化ソリューション」「需要予測型自動発注ソリューション」「人材マッチングソリューション」の4種を発売した。いずれもNEC独自の分析技術や認識技術、学習技術を採用したもの。
NECでは、顧客との実証を通して導入効果が認められたものをソリューション化しており、「今回の新ソリューションを含めた12種のソリューションメニューを順次拡充し、幅広い分野にビッグデータ活用を提案していく」と述べている。
データ分析要員の拡充では、アビームコンサルティングとともに、2015年度までに分析要員を600名体制に拡充。NECの技術とアビームコンサルティングのコンサルティングノウハウを組み合わせ、最適なビッグデータソリューションの導入/活用提案を推進する。
また、分析作業プロセスの一部を自動化し、データ分析/検証作業の高速化を実現する「分析プロセス最適化技術」を独自に開発。多数の検証や複雑な分析が必要となるデータに対して、従来以上に高精度な分析結果や、これに基づく最適なソリューションの提供が実現するとしている。
NECではこのほかにも「NEC Cloud IaaS」を用いたビッグデータ検証環境の提供、パートナー企業との連携など、ビッグデータ事業の多面的な強化を進めると述べている。