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iPhone 5sのつながりやすさ、3キャリアでNTTドコモ劣勢

2013年11月12日 14時30分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 9月に新型iPhoneが発売されると、iPhone 5sのつながりやすさをソフトバンク、au、NTTドコモの3キャリアで比較したICT総研。その際の調査地は東京都内の主だった待ち合わせ場所となる100地点だったが、今回、新幹線の全97駅291地点で同様の調査を行い、結果を発表した。

 調査には通信速度測定アプリ「RBB TODAY スピードテスト」を利用。東海道・山陽・東北・上越・山形・長野・秋田・九州の各新幹線全駅で調査した。全調査地点の平均を3キャリアで比較したところ、通信速度の実測値での下り(ダウンロード)速度は上位からauが23.68Mbps、ソフトバンクが19.05Mbps、NTTドコモが17.88Mbps。上り(アップロード)速度は同ソフトバンクが9.75Mbps、auが8.78Mbps、NTTドコモが4.69Mbpsとなった。

 都内100地点調査と比較してみると、新幹線全駅はほぼ同じ結果で、ソフトバンクとauがトップを競い合うなか、上り/下りとも最下位はNTTドコモ。ソフトバンクは通信速度を倍速化させる「倍速ダブルLTE」化を新iPhoneの発売に間に合わせた効果が大きく、auはプラチナバンド帯(800MHz帯)のLTE網に対応した点が好影響となったと言える。

 月刊「アスキークラウド」創刊2号(10月号/8月24日発売)では、「NECカシオ撤退でも普及率は3割未満 第2次スマホバブルがやってくる」と題し、スマホビジネスの将来性をまとめているが、世界に比べてiPhone人気が高い日本では、スマホビジネスでiPhoneの存在感は大きい。そのため、NTTドコモのiPhoneの取り扱いがどれほど待ち望まれていたとは言え、通信パフォーマンスの面で先行2キャリアに劣ることが市場にどのような影響を与えるか気がかりだ。

新幹線全97駅291地点の通信速度実測値

新幹線全97駅291地点の通信速度実測値

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