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老後に子どもと連絡をとる手段、5人に1人がLINEを選択

2013年11月11日 14時30分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 リスキーブランドが実施したSNSの活用状況調査よると、5月時点でSNS活用率を年齢別でみた場合、15~24歳の活用率トップはLINE(28.6%)、2位はツイッター(24%)で、3位のフェイスブックはかろうじて15%を超える程度。しかし、年齢を重ねると状況は一変し、45~54歳はフェイスブックがLINEと肩を並べ、55~64歳にはフェイスブックがトップのLINEを逆転。“LINEは若者向けでフェイスブックは大人向け”という傾向が表れた。

 LINE世代は若年・中年層が中心だというわけが、将来的にLINEの利用が高齢者層にも広がる可能性を示唆する調査結果がこのほど発表された。住友生命・三井生命グループのメディケア生命保険が、ネットエイジアの調査協力で発表した「家族の絆と老後の生活に関する意識調査」だ。同調査は親・配偶者・子どもを持つ40~59歳の男女1000人を対象に実施している。

 これによると、離れて暮らす親との連絡方法として、LINE・フェイスブック・ツイッターを比較した場合、LINEは7.9%、フェイスブックは0.9%、ツイッターは0.8%。いずれも低い数字だが、LINEが最も支持を集めた。そして将来、自分が老後を迎えた際の離れた子との連絡方法では、LINEは12ポイント増の19.9%を占めたが、フェイスブックは3.2%(2.3ポイント増)、ツイッターは2.6%(1.4ポイント増)にとどまった。老後に子どもと連絡をとる手段として、5人に1人がLINEを選択している。

 なお、「離れて暮らす親との連絡方法」と同「子との連絡方法」でトップはともに「ケータイ・スマホの通話機能」だったが、注目したいのはその割合。親との連絡の場合は63.2%だったが、子との連絡では7.9ポイント増加して71.1%を占めたのだ。LINEはNTTドコモとの協業で、シニア層向けスマホ「らくらくスマートフォン(らくらくスマホ)」(富士通)でLINEを利用できるようにしている。月刊「アスキークラウド」創刊2号(10月号/8月24日発売)では、「NECカシオ撤退でも普及率は3割未満 第2次スマホバブルがやってくる」と題し、スマホビジネスの将来性をまとめているが、今回の調査結果は、LINEとNTTドコモによる「スマホ×LINE×シニア層」ビジネスにとって追い風となる。

離れて暮らす親との連絡方法(複数回答/親と離れて暮らす人対象)

離れて暮らす親との連絡方法(複数回答/親と離れて暮らす人対象)

離れて暮らす子との連絡方法(複数回答)

離れて暮らす子との連絡方法(複数回答)

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