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スマホを使ったクレジット決済が続々とサービスを拡充

2013年11月07日 14時30分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 月刊「アスキークラウド」創刊3号では、「10億円ビジネスを作ろう 現金決済 150兆円争奪戦」と題した特集記事で、クレジットカードや電子マネー、デビットカードなどを活用した“脱現金決済サービス”の将来性をまとめている。なかでもスマホを使ったクレジット決済サービスは、スマホの普及を追い風に市場を拡大しつつある。

 国内の主要サービスとしては「楽天スマートペイ」や「ペイパルヒア(PayPal Here)」、「コイニー(Coiney)」などが挙げられるが、5月に「スクエア(Square)」が国内に参入すると市場は一気に活性化。スクエアの3.25%という安さに対抗して手数料を3.24%に下げるなど、各社によるサービス合戦が繰り広げられている。

 スマホ決済サービスはそもそも、店が高額の専用端末を用意しなくても、手持ちのスマホを使って安く、手軽に顧客のクレジットカード決済に対応できるようにするもの。実質無料の専用カード読み取り機をスマホに取り付ければどこでも利用できるため、小規模店舗や移動店舗などでも容易に導入できるのがメリットだ。

 そんな店舗ユーザーの使い勝手を大きく左右するのは、対応できるクレジットカードの種類。多くの顧客が所有していそうなメジャーなクレジットカードに対応できるか、さまざまな種類のクレジットカードに対応することでより多くの顧客を獲得できるか、といった点が気になる。

 10月末にペイパルヒアは、3月からJCBカードに対応することを発表。従来からのビザ(VISA)やマスターカード(MasterCard)、アメリカン・エキスプレス(American Express)も含め、国内で利用できる主要クレジットカードブランドを取り扱えるようにした。同様に楽天スマートペイも11月上旬、JCBカードやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ(Diners Club)、ディスカバー(Discover)という4ブランドの加盟店申込受付を開始。こちらも従来のビザやマスターカードからさらに取り扱いブランドを増やした。

 サービス競争が激しくなるほど、利用する店舗や顧客にとっては利便性が高まる。これは日本社会の“脱現金決済化”の流れを後押ししそうだ。

新たに4つのクレジットカードブランドの取り扱い開始を使える楽天スマートペイの公式サイト

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