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ゲーム大賞3冠のパズドラ、既存SNSを活かすLINEゲーム

2013年11月07日 05時49分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 月刊「アスキークラウド」創刊4号(12月号/10月24日発売)の記事「利用者が喜んで払う『パズドラ式課金』」では、「アンドロイド対応ゲームアプリの実態調査ランキング」を掲載している。同ランキングで2013年1~6月期と直近7~9月期のいずれも、「LINEゲーム」(LINE)のアプリが上位を独占するなか、「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)が孤軍奮闘している状況だ。

 LINEが7日に発表した2013年第3四半期(7~9月期)の業績によると、売上高は前年同期比48%増の191億円。このうちLINE事業の売上高はネット計上(純額表示)で99億円。ただし計上方法を従来のグロス計上(総額表示)からネット計上に変更しており、グロス計上では156億円で前年同期比58.3%増となる。

 LINE事業の売上構成比は、無料コミュニケーション(通話・メッセージ)アプリ「LINE」を通じたスタンプ課金が約20%である一方、ゲームアプリ「LINEゲーム」によるゲーム課金は約60%を占め、いまやLINEの収益源はソーシャルゲームがメインだと言える。LINEアプリはユーザー数を伸ばし、現在、世界ユーザー数が2億8000万を超えていることを背景に、LINEゲームの世界累計ダウンロード数も9月に2億件を突破。それが今期の業績を押し上げたことは間違いない。

 かたやガンホーも2013年第3四半期(7~9月期)は、売上高が前年同期比で8倍超の416億3900万円、営業利益が同15倍超の233億6000万円という業績。これは「日本ゲーム大賞2013」で「経済産業大臣賞」と「年間作品部門 特別賞」、「フューチャー部門」の3冠を獲得したパズドラが大きく貢献したと言える。SNSを活かした複数のタイトルで勝負するLINEと、1本の大ヒット作で挑むガンホーのゲーム戦争からは目が離せられない。

四半期ごとのLINE事業業績

四半期ごとのLINE事業業績

ガンホーの単体売上とパズドラDL数・MAU(月次アクティブユーザー)の月次推移

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関連サイト
■LINE
■ガンホー・オンライン・エンターテイメント

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