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『F1 2013』のクオリティの高さに中嶋悟も驚いた! “スピードの極限”を再現した本作の魅力がメディア体験会で明らかに!!

2013年10月03日 00時00分更新

文● ヒビキタケル

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■常に新たな進化を取り入れて成長していく『F1』シリーズの魅力!

 9月に開催された東京ゲームショウ2013では、『F1 2013』のローカライズを担当したシニアプロデューサーの大庭将司氏にインタビューする機会があった。今作から新たに加わった“F1 CLASSICS”モードの収録の経緯や、オススメの遊び方などの話をうかがってきたので、ぜひご一読いただきたい。

『F1 2013』
▲『F1』シリーズの第1作からローカライズを担当している大庭氏。東京ゲームショウ2013の会期中、会場近くのホテルでインタビュー取材を行った。

――今回の『F1 2013』に、“F1 CLASSICS”モードが入った経緯を教えてください。

 実は、以前から収録したいと思っていまして、交渉も進めていました。制作にあたっては、実際にファクトリーに行って写真を撮ったり、当時の資料では紙の図面しかなかったりしたので、それを3Dで再現したりするのに時間が掛かりました。昔のマシンとはいえ、完璧に再現しないとオフィシャルからの承認が降りないので、ようやく『F1 2013』で収録できたという感じですね。

 『F1』シリーズのメインモードは“キャリア”なのですが、バージョンアップするだけではなくて、進化を続けていかなければならないんです。新しい要素を広げていかないと、ユーザーの方にも興味を持っていただけないですし、今まで買っていただいた方にも新鮮味がありません。今回は“F1 CLASSICS”モードを入れられて、本当によかったですね。

『F1 2013』 『F1 2013』

――有料DLCでは、1990年代のマシンやドライバー、サーキットも配信されるんですね。

 そうですね。1980年代は最初から入っていますが、発売日の10月10日と同日に、1990年代のマシンとドライバーが使える“90年代クラシックパック”、そしてイモラとエストリルの2つのサーキットが入った“クラシックトラックパック”を、それぞれ1,050円(税込)で配信します。こちらのマシンのほうが、日本のユーザーにはなじみがあるかもしれません。ぜひ、購入をご検討いただければと。

 F1の歴史は長いので、今回収録した以外にも、まだまだ収録したいマシンが多いです。DLCも含めて、本作ではここまでの収録となっていますが、今後もF1シリーズを製作できるとすれば、あらためて交渉したいですね。

――前作と比べて、「ココがパワーアップしている!」というポイントはどこでしょう?

 シナリオモードが一番変わっていますね。前作よりもさらにステージが多くなり、多岐に富んだシナリオが楽しめます。普通にプレイしていると、例えばライバルとの戦いや優勝争いなどといった、“グランプリ”にまつわる、わかりにくい部分があるんですよ。そこで、“シナリオモード”でさまざまなシチュエーションを用意してあげることで、誰もがF1の世界に入りやすくなります。

 “シナリオモード”は、“F1 CLASSICS”と2013年シーズンの両方に用意しています。1つのシナリオに3つの難易度が用意されていて、クリアすると次の難易度がアンロックされていきます。かなりやり込み要素が高いモードになりました。この他、“タイムアタック”“タイムトライアル”“キャリア”というモードがあって、ゲーム全体のボリュームはかなり大きくなりました。

――これだけ多いと、どのモードで遊ぶか迷いますね(笑)。『F1』シリーズを初めて買う人にオススメのモードは?

 チュートリアルモードである“ヤングドライバー・テスト”で基本的な操作を学んだ後に、“キャリア”を遊ぶのがオススメですね。“ヤングドライバー・テスト”でいい成績をあげると、最初にオファーをくれるチームが、より強いチームになります。そこから新人ドライバーとしてデビューして、ライバルと戦いながら徐々にトップチームへ移っていくのが魅力です。

 時間がない時には、気軽に遊べるアーケードモード的な“グランプリモード”で3周のみ体験してみるだけでも、ある程度の魅力は伝わると思うのですが、スポーツとしての側面はあまり出ないんですよね。“キャリア”モードでは、最低でも総ラップの25%、16周くらいはするので、最低でも1回はピットに入る計算です。ピットに入るとタイムが変わったり、順位が変わっていく。そういうところを含めて、F1のおもしろさであり、奥深さだと思います。

 キャリアモードが入ってから3~4年になるので、現状はこの感じで完成形になっていて、新作では細かいところをさらに修正していっている感じです。送られているメールの内容が増えたり、ニュースで出てくる内容がもっと増えたり。より新鮮な感じで、飽きないように工夫しています。

『F1 2013』

――大庭さんから見た“キャリア”のイチ押しポイントは?

 無理に敵のクルマを抜こうとして接触してしまうと、イン側にいるドライバーが怒りのジェスチャーをしたりするんです。こういうのは、実際のF1にもよくあります。プレイ中にはなかなか気がつかないと思いますが、リプレイの時にはわかるかなと。そういう細かい部分にも、注目してほしいですね。

 また“キャリア”には、研究開発の要素があって、新しいパーツを導入してマシンを強化できます。この部分は、前作よりもハッキリと効果がわかるようになりました。ただし、研究開発のやり方によっては、遅くなってしまうこともあります。研究開発の“方向性”というところで、“積極的に”を選ぶと、同じように走ってもタイムが縮むこともあります。開発が成功するか否か、こういったリスクも戦略にかかわってきます。さらに、タイヤの磨耗も前作よりわかりやすくなりました。色が黄色や赤になると、同じスピードでは曲がれなくなってしまいます。

――ゲームで速いタイムを出すコツを教えてください。

 速く走るコツは、まずコースを覚えることですね。ブレーキの場所もきちんと記憶して。またアクセルも、一気に踏むより、ちょっとずつ開けた方が速いことがあります。ギアチェンジも自分で操作すると、オートマにまかせておくよりも速いです。

 エンジンブレーキでシケインを抜けていくコンマ何秒の差が、F1の世界では大きい。そういう極限の世界を再現しているので、ぜひリアリティの高い本作でF1の世界を満喫してください。

――ありがとうございました!

■発売まであと1週間! 秋の夜長は『F1 2013』で決まり!!

 発売まであと1週間ということで、グラフィックの出来栄えやゲームモードの詳細など、本作のさまざまな魅力がかなり明らかになってきたね。オレは“シナリオモード”も気になるけど、“キャリア”モードもガッツリ遊びたい! 今年の秋の夜長は、『F1 2013』で決まりだなー!

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