月刊「アスキークラウド」創刊3号(11月号/9月24日発売)では、「10億円ビジネスを作ろう 現金決済 150兆円争奪戦」と題した特集記事で、クレジットカードや電子マネー、デビットカードなどを活用した“脱現金決済”でのビジネスチャンスに触れている。こうした各種カードや電子マネーの成否には、利用できる加盟店の店舗数拡大が大きなカギを握っている。
そんななかで今回、脱現金化の流れを加速させる動きとして、三井住友カードとセブン・カードサービスが、電子マネー「nanaco(ナナコ)」の加盟店開拓に関して業務提携を発表した。また、三井住友カードの加盟店網をナナコ加盟店開拓に活用しようという第1弾として、「東京駅一番街」の約100店舗にナナコ決済サービスを導入し、6日からサービスを開始した。
ナナコは、セブン・カードサービスが提供するプリペイド方式の電子マネーで、セブン-イレブンをはじめとするナナコ加盟店で利用可能。加盟店舗数は約13万5500店、カード発行枚数は2500万枚を超える。セブン・カードサービスと三井住友カードは、2011年11月よりナナコへのクレジットチャージ、12月より三井住友カードのポイントサービス「ワールドプレゼント」から「nanacoポイント」への移行サービスを開始しているが、今回、加盟店開拓での業務提携でさらに両社の関係は深まる。
セブン・カードサービスにとっては、ナナコの加盟店網を広げられるメリットがある。一方の三井住友カードは、ビザ(VISA)やマスターカード(MasterCard)のクレジット決済をはじめ、NTTドコモの電子マネー「iD(アイディ)」、スマホ利用のモバイルクレジット決済「スクエア(Square)」といった既存サービスからさらにナナコを加えて取り扱い決済サービスの拡充を図れる。
関連サイト
■三井住友カード
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