オルファ以外のカッターナイフの刃も折れる!?
基本的に、ポキステーションはオルファ純正の指定されたカッターの型番のみを対象としているが、他社製品でも形状的に似たものはカット可能だった。
まず、ポキステーションの最上段にあるOLFAロゴの付いたスライダーを右側にずらす。すると、カッターの先を挿入する刃折口が開き、レバーが手前にせり出てくる。
折り方は、オマケの刃折器とほぼ同じ。折りたいカッターの刃を1ピッチだけ押し出して、刃の見える側を手前にし、カッター刃幅に応じて刃折口をS/M/Lの各サイズから選択。カッターの先を上の刃折口からまっすぐ一番奥まで挿入して固定したらレバーを押し下げる。
この一連の操作で、カッターの刃の1ピッチだけがポキっと折れて、ポキステーションの中に溜まってゆく。
折りたい刃のサイズが頻繁に変わらなければ、(1)スライダーオープン操作、(2)1ピッチだけ出したカッターの挿入、(3)レバーの押し下げ と3ステップでカッター刃を折る作業は完了するが、カッターの刃幅を変更する操作が入った場合はもう1ステップが増えてしまう。
また、刃先のホールド部分をステンレス製のガイドが長く覆っていないため、握り手の快適さを優先したコクヨの「HA-5100」のようなカッターだと、太過ぎてポキステーションの刃折口に挿入できず、1ピッチの送り出しだけでは刃がレバーに届かない。
3ピッチか4ピッチほど刃を送り出せば、レバーには届くが、レバーを押し下げても長く伸びた刃が曲がるだけで、同じく折ることは不可能だった……。
刃を折る時の音がすがすがしくなくて残念
ポキステーションは、オルファのカッターのみが対象であり、他社製品や大きく形状の異るカッターは非対象であるのは当然だ。
それはともかく、どうも刃を折る時に出る音の感覚が“パチン!”という乾燥した心地よいサウンドがしないのが極めて残念。ポキステーションの密閉された中で刃を折るからか「ペキッ!」というウェットな音で何となくすがすがしさに欠けるのだ。
偉大な発明家の岡田良男さん(オルファの創業者)は、刃先を折ることで、すぐに真新しいカッターナイフに生まれ変わる「オルファ」(折る刃)を思いついたダジャレ系関西人アイデアマンだ。
残念ながら、そんな素晴らしい発想の商品とポキステーションとの間には大きな開きがあると言わざるを得ない。
次期商品では、シンプルに机の表面に押し当てて折る時の明るくドライなスッキリした音の再現をして「折りたくなる」を実現してほしい。
今回の衝動買い
アイテム:オルファ ポキステーション
価格:1260円
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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