このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

超広角のビデオカム「HDR-MV1」は音楽家の必須アイテムに!?

2013年11月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

高解像度でアップするなら家に帰ろう

 では撮った動画をiPhoneに転送してみましょう。リハスタで撮影した動画は1080p、リニアPCMの設定で、演奏時間は4分29秒。容量は588.7MBで、この転送に約12分……。その間バッテリーも消耗するので、かなり長く感じられました。

 iPhoneからYouTubeへ動画をアップロードする場合は、インターネットへの接続環境で解像度の制限があります。モバイルデータ通信の場合は標準解像度(240Pp)のみ。Wi-Fi接続の場合は、HD解像度(720p)も選べます。ちなみに588.7MBの動画は、240pなら24.8MB、720pなら154MBにシュリンクされるようです。

 つまり1080pで撮ったオリジナル解像度のデータは、iPhoneからはYouTubeへアップロードできません。1080pの高画質で上げたいなら、家に帰ってPCからアップロードしなさい、ということのようです。うーむ。

PlayMemories Mobileを使ってHDR-MV1からiPhoneへ動画を転送中。その際に動画の解像度を「VGA/2M/オリジナル」が選べる。できるだけ高解像度をと思いオリジナルを選んだが……

YouTubeへのアップロードはApple謹製「写真」アプリを利用

 このオリジナルデータをバチバチソニックのメンバーに渡して、YouTubeにアップロードしてもらった動画がこれです。

この動画はMDR-MV1で撮影したデータに、バンド側でテロップなどを入れて編集したものです。画質や音質の劣化がないオリジナルデータもサンプルファイルとして用意しています。利用に関しては次の条件を守ってください。

 <この動画と音声の著作権はバチバチソニックにあります。改変や別コンテンツでの一部使用、再アップロードなどは個人の非商用利用に限り許されています。いずれの場合も曲名とバンド名「Phy-Click/バチバチソニック」が分かるようにしていただけると幸いです。商用利用の場合は、バチバチソニック公式facebookページからメッセージでお問い合わせください>

 オリジナルデータのダウンロードはこちら

実用品として文句のない完成度

 使い始めて、ああやっぱりと思ったのが、バッテリーの持続時間。メーカー公表値で連続2時間10分というのは、この種の製品としては長い方です。実際にRECオン/オフを繰り返しながら使って2時間持ちましたが、結構ギリギリ。でもスペアのバッテリーは5000円近くする上に、もしバッテリー切れてしまったら大事な演奏を逃してしまう。ここはモバイルバッテリーの併用が必須と感じました。

 それ以外は大きな問題はないように思います。バチバチソニックのメンバーも「ライブのフリの確認ができる」と、このレコーダーを気に入った様子でした。バンドのリハチェックは、そのうちオーディオレコーダーからビデオレコーダーに移っていき、いつもギグバッグに入れて持ち歩くバンドの必需品になるのかもしれません。

バッテリーはコンパクトデジカメにもよく使われている「NP-BX1」。充電器は付属しないが、本体にUSBケーブルを接続して充電可能。USBでは満充電まで約4時間。バッテリーの収まる右側面には録画/録音ファイル確認用の小さなスピーカーも付いている

内蔵バッテリーの持続時間が短くても、HDR-MV1はUSB給電にも対応しているので、最初からモバイルバッテリーをつなぎっぱなしで使えば安心



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター、武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。インターネットやデジタル・テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレ。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中