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超広角のビデオカム「HDR-MV1」は音楽家の必須アイテムに!?

2013年11月03日 12時00分更新

文● 四本淑三

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軽いのでマイクスタンドに立ててみた

 超広角レンズが必要なくらいで、リハスタは狭い。カメラのために三脚を広げると邪魔だし、ギターやベース以外にサオ物を持っていくのも大変。そこでリハスタに置いてあるマイクスタンドを利用します。本体は約165gと軽いので、ブームスタンドでも余裕で付けられます。

 ただカメラ側の三脚ネジ穴は1/4インチ、マイクスタンドのネジは大体3/8インチ。サイズが違うので、そのままでは付きません。でもネジ穴変換アダプターがあればOK。

底面にはメモリーカードスロットと三脚穴。メディアは別売りで、microSD(SDXCまで対応)かメモリースティックマイクロを使用

ユーエヌの変換ネジ[UN-5696 規格変換用リターニングスクリュー TE/BC]。オスネジがカメラ側、メスネジがマイクスタンド側。値段は1480円(税込み)と他に比べて少々お高いものの、カメラの底に当たるラバークッション付きで、あまりきつく締めなくて良い、そして外周が大きいので外す時に力が要らないメリットがあります。外形の小さなものはきつく締まると外すのが大変(経験者談)

変換ネジを介してマイクスタンドに立てるとこんな感じに

ブームスタンドだと見下ろすようなアングルも簡単です。位置が高くて側面のモニターが見えなくてもWi-Fiでつないでスマホで確認すればOK

記録形式を選んでレベルを合わせるだけ

 そして、とにかくRECボタンを押せば、カメラまかせで録れる/撮れるようにできています。

 と言っても、RECボタンを押す前に、記録方式を選ばなければなりません。動画はMPEG-4 AVC/H.264で、解像度は1080p(1920×1080 30p)と720p(1280×720 30p)の2択。音声はMPEG-4 AAC-LC(48kHz/16bit 128kbps)と、リニアPCM(48kHz/16bit)の2択。その組み合わせで以下のような4種類の録画ができます。ファイルフォーマットも含めてYouTubeに最適化された設定のようです。

1080P+リニアPCM 1080P+AAC LC 720P+リニアPCM 720P+AAC LC
約17.6Mbps 約16.2Mbps 約7.6Mbps 約6.2Mbps

 そのままYouTubeに上げる前提ならAAC LC、あとで編集したりオーディオトラックの質を重視するならリニアPCMという選択でしょう。また「録画モード」の他に、音声だけを録音する「音声モード」もあります。この場合、録音形式はリニアPCMのみです。

メインの操作ボタンは4つだけ。そのうち2つは上部にある電源とRECボタン

 もうひとつ設定が必要なのが、録音レベル。設定は31段階あり、あらかじめレベルオーバー防止用のリミッターが設定されています。これはオプション設定でも解除できません。ただ、本当にピークしかレベルを潰さないので、保険としてあるとありがたいです。ざっと演奏して、赤いピークインジケーターが点灯しないように設定するわけですが、それでも不意の一発で0dBに当ってしまう状況もあります。

 撮影機能の方は、顔認識や逆光補正などいろいろな機能が入っています。残念ながらテスト期間中にステージを撮る機会はありませんでしたが、リハスタ程度の撮影なら「おまかせオート」に入れっぱなしでまったく平気のようです。

録画中のモニター画面。録音レベル表示は、-6dB以下がグリーン、-6dBを超えると黄色、0dBが赤。黄色のゾーンにピークが収まっていれば大丈夫。録音のオプションにはローカットフィルタもあり。低音が回ってしまうライブハウス、エアコンのような低い周波数のノイズが気になる状況で効果的

左側面に2.7型(16:9)、23.0万ドットのクリアフォト液晶。メニュー操作は、ちょっと懐かしい感じの十字式ジョグレバーとファンクションボタンで。背面にはヘッドホン端子、USB端子、HDMI端子、ライン/マイク兼用の外部入力端子がある

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