収容力もTrooperから変更なし
CM Stormシリーズのみどころは剛性の高いスチール製シャーシと広い作業スペース、そして向きを90度回転でいるシャドウベイの存在だ。
先に紹介したSilencio 650のようにシャドウベイを外して超ロングサイズのビデオカードに対応するような小技は持たないかわりに、ドライブベイを支える柱がケースの上から下まで当っているので上から少々力を加えてもビクともしない。
格納できるビデオカードの最大長はSilencio 650より短い322mmだが、Radeon HD7990(Malta)が302mmなことを考えると、現行ハイエンドカードを装着しても十分な余裕があると考えていいだろう。
本製品の5インチベイの下6段分を占めるシャドウベイは、3.5インチのHDDを4基ずつ格納できるベイユニット2つで構成されている。各ユニットは横向きに120mmファンが装着されているが、ユニットを回転させることでケースの前面ファンとして運用可能だ。
動作中の温度をチェック!
では動作中の各部温度をチェックしよう。この製品ではドライブベイを前面ファンとしても利用できるが、ここでは工場出荷時の位置(左から右へ抜ける)のままで使用している。また、ファンコンは最低速に設定している。
広く余裕のある内部構造と、背面+天井の排気システムが上手く機能しているのか、バラック状態とほとんど変わらない温度になった。今回紹介する製品の中では、特別秀でた部分はないが、総合的に最もバラックに近い安定した冷却力を発揮した製品になっている。ハイパワーなシステムをガッチリ冷やして使いたい人にはいい製品になっているといえる。
というわけで第2回はこれにて終了。第3回は独特のデザインで勝負するSliverStoneとNZXTのPCケースをチェックしよう。
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