起動ドライブ切換機構に注目
内部の設計はこの価格帯の製品としてはごく普通のものだ。ツールレスで固定できるドライブ、シャドウベイの一部を外すことで超ロングサイズのビデオカードに対応、大きく確保されたCPUカットアウト、そして裏配線など々、今PCケースを買うならないと困る機能を不足なく備えている。
本製品ではストレージ系の装備にひと工夫がある。本製品には2ヶ所にSATAのホットスワップベイが設けられている。1つは3.5インチオープンベイの「X-Dock」、そしてケース最下部のシャドウベイは、ケース上面のスイッチを操作することで“起動ドライブの物理的切換”が可能になっている。
構造は単純で、2台のドライブにそれぞれ異なるOSを仕込んでおき、スイッチ操作で電気的に切り換えてしまうというもの。もちろんデータドライブの切換に使えばスイッチを動かさない限り秘密のドライブにはアクセスできないなどの運用ができる。実用性はともかく、これはなかなかおもいろい機能だ。
動作時の温度をチェック!
それでは各部の動作時の温度をチェックしてみよう。
密閉性の高い静音志向の製品だけに、各部の熱はバラック状態よりも高くなってしまった。ただ120mm×2の前面ファンがあるため、GPUなどは思ったよりも高くならなかった、というのが正直な感想だ。静音志向だといわゆる“窒息ケース”になりやすいが、本製品ならば密閉していても安心して使えそうだ。
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