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長~く使える極上のPCケース2013 第2回

長~く使える極上のPCケース2013【CoolerMaster編】

2013年11月02日 12時00分更新

文● 加藤 勝明

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 この1年に発売されたPCケースの中から、編集部が厳選した8製品を徹底的にレビューする「長~く使える極上のPCケース特集」の第2弾をお届けしよう。今回は冷却と使い勝手に定評のあるCooler Master製品をピックアップして紹介する。

 第1回でも解説したが、今年の検証は動作時の熱を測定している。測定条件については第1回を参照してもらいたい。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-4770K」(3.5GHz)
マザーボード ASUSTeK「Z87 Pro」(Intel Z87)
メモリー PC3-12800 4GB×2
ビデオカード ASUSTeK「HD7850-DC2OC-2GD5」(Radeon HD 7850)
SSD OCZ「Vertex4」(256GB)
電源ユニット Thermaltake「TPG-0750D」(750W、80PLUS GOLD)
CPUクーラー リテールクーラー
OS Windows 8.1 Professional(64ビット)

吸音材付き静音ケース CoolerMaster
Silencio 650

●URL:http://www.coolermaster.co.jp/product.php?product_id=6763
●実売価格:1万7000円前後

今回の特集では少数派となる静音志向の製品「Silencio 650」。サイズは207mm(W)×525.6(D)×479mmmm(H)

 最初に紹介するのは、ゴツい意匠を多用するCooler Master製ケースの中では異端ともいえる静音志向の「Silencio 650」だ。前面のロゴがなければ、Fractal DesignのDefineシリーズやCorsairのObsidianシリーズと間違えそうなくらいシンプルで癖のないデザインになっている。

 この製品は通気性よりも静音性を重視しているため、天井や側面の通気孔はほとんど存在しない。ケース内側にはびっしりと吸音用のスポンジが貼られており、標準搭載のファンは前面に2基と後部に1基(ともに120mm)というシンプルさ。

 しかしケース天井部分には開閉式の通気孔があり、ファンを天井(120mm/140mm)および底面(120mm)に各1基ずつ装着することで、冷却力をある程度強化することも可能だ。

フラットな前面パネルは裏側に吸音スポンジが張られており、ケース前面の隙間から漏れでてくるノイズを減衰させる役目を担っている。パネルの開く方向は左右どちらにでも変更可能だ

背面に120mmファンや水冷ホースを引き出す穴、そして拡張スロットを犠牲にせずにファンコンなどのブラケットを出すためのスペースなど、背面の設計はごくスタンダードだ

静音志向の製品であるため、サイドパネルは継ぎ目の一切ない一枚板だが、その裏側には波形のウレタンが一面に貼られている。ケースの天井部分にもこれと同じものが貼られている

天井部分の手前側はスライド式パネルがあり、開けると電源スイッチやファンコン(700rpmと1200rpm)、後述する起動ドライブ切換スイッチなどが出現する

天井背面側にもスライド式のパネルがあるが、こちらは天井排気口を解放するためのもの。冷却力が欲しくなったら、ここを開けると少し改善される

底面の電源ユニット内にホコリが入らないようにするためのフィルターも装備。結構縦に長いため、机の下にセットしたまま引き出すのは難しそうだ

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