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長~く使える極上のPCケース2013 第1回

長~く使える極上のPCケース2013【Corsair編】

2013年11月01日 12時00分更新

文● 加藤 勝明

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圧倒的な冷却性能と拡張性
Corsair
Carbide Air 540

●URL:http://www.links.co.jp/item/air-540/
●実売価格:1万7000円前後

普通のATXマザーなら軽々入る「Carbide Air 540」。サイズは400mm(W)×515mm(D)×480mm(H)

 キューブ型ケースといえば、Mini-ITX専用の拡張は二の次、デザイン最優先というイメージが強い。しかしこの「Carbide Air 540」は、E-ATXフォームファクターにも対応した、拡張性満点のキューブケースだ。

 高さはわずか480mmと低い分、幅が400mmとかなり広めに作られているため設置場所はやや選ぶが、背が低い分机の上に置いても圧迫感が少ない。何より拡張性の高いキューブ型という珍しさは自作魂を激しく刺激するものだ。

究極の裏配線対応

 大型キューブ型ケースのキモはパーツの格納方法だが、本製品ではケースを中央で2分割し、正面左側にマザーを、右側に電源ユニットやストレージを置く“デュアルチャンバー構造”を採用している。

 古参の自作マニアなら、Yeoung Yangのキューブ型ATXケースを思い出すところだが、歳月を経ただけあって、今どきのマザーらしい要素がふんだんに採り入れられている。一言で言うなら、5インチベイを縮小するかわりに、マザー用スペースの通気性や収容力を最大限に確保した設計になっているのだ。

正面からの景観がこのケースの全てを物語っている。向かって左側の巨大なグリルがマザー用のスペース、そして右側が5インチベイや電源ユニットなどのスペースになっている

前面にはUSB3.0ポートが2基と、マイク・ヘッドフォン端子のみというあっさりとした構成。スマホなどの充電などでUSBを多用するので、2.0でいいからもう少し数がほしいところだ

電源ユニットは幅を抑えるために縦置き。電源ユニットの上側にも一応通気孔があるので、ストレージ用スペースの通気性もある程度は確保されている

マザー用スペースを前後に貫くように気流を送るための140mmファン2基を搭載。裏側の電源ユニット用スペースからケーブルを回すための穴も豊富に用意されている点に注目したい

左側板は巨大なアクリルウィンドウとなっており、パーツを組み込んだ時の迫力はかなりのもの。ここまで見せるケースを使うからには、内部のパーツやケーブルのカラーリングもこだわりたいものだ

マザー用スペースは上から下まで干渉物一切なしという潔い設計。大型ビデオカードの複数枚差しも難なく格納できるのは非常に頼もしい。底面にはシャドウベイ2基が設けられているが、拡張カードの厚みによっては干渉して使えなくなる可能性もある

天井のグリルを外すと、120mmまたは140mmファンを2基装着できるファン取り付けスペースが顔を出す。同社の大型水冷クーラー「H110」も問題なく装着できる

前面ファンにはエアフィルターが付く。前面はほぼ解放状態なだけに、内部のノイズはほぼ筒抜けだ

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