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パズドラ効果で利益27倍、今後は海外とニンテンドー3DS

2013年10月30日 05時23分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(ガンホー)は29日、第3四半期(7~9月期)の決算(連結ベース)を発表した。売上高は前年同期比で8倍超(893.7%)の1162億6100万円を記録したが、営業利益と経常利益は前年同期比で売上以上に高い実績を示し、営業利益は約27倍(2741.1%)の685億1500万円で、経常利益も約27倍(2673.8%)の686億7100万円となった。

 同社が手がけるゲームアプリ「パズル&ドラゴン(パズドラ)」が短期間で爆発的にヒットした勢いが業績に反映された。iOS版とAndroid版、Kindle Fire版を合わせたパズドラの国内累計ダウンロード数が14日の時点で2000万を突破。2012年2月20日のサービス開始からわずか約1年8カ月という短期間での記録となる。

 パズドラ成功の実際は、月刊「アスキークラウド」創刊4号(12月号/10月24日発売)の「新しい収益モデルで変化するゲーム業界 パズドラ&艦これがオンラインゲームを変えた」や「利用者が喜んで払う『パズドラ式課金』」、「森下一喜[ガンホー・オンライン・エンターテイメント代表取締役CEO]パズドラフィーバーは逆張りとこだわりが生んだ」と題した関連記事から読み取れる。が、同誌掲載の「クラッシュ・オブ・クランの買収で見えたパズドラの世界戦略」という記事でも触れているように、今後、同社は国内だけでなく海外市場でのパズドラフィーバーを加速させていく。

 国内においては新たな展開を見せつつあり、月刊「アスキークラウド」創刊3号(11月号/9月24日発売)の「王者ポケモンに挑むパズドラ」と題した記事でまとめたように、ニンテンドー3DS版「パズドラZ」を12月に発売することでスマホから携帯ゲーム機へとユーザー層を拡大させる。パズドラの勢いははたしてどこまで続くのだろうか。

第3四半期(7~9月期)決算(連結ベース)の2013年と12年の比較

第3四半期(7~9月期)決算(連結ベース)の2013年と12年の比較

関連サイト
■ガンホー・オンライン・エンターテイメント

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