矢野経済研究所は10月29日、「化粧品市場に関する調査結果 2013」を行い、その結果を発表した。
2012年度の国内化粧品市場規模は、前年度比0.8%増の2兆2900億円(ブランドメーカー出荷金額ベース)となった。日本の化粧品市場では、限られたシェアをめぐっての既存メーカーとの競争激化をはじめ、外資系メーカーのプレステージ市場の強化、さらには異業種企業の新規参入など、競争環境が厳しくなっている。
12年度の製品分野別市場規模は、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、フレグランス、男性用化粧品の全てのカテゴリーで前年度実績をクリアした。スキンケアやメイクアップ市場では前年度に引き続き「時短」を訴求した簡便型の製品が、ヘアケア市場ではノンシリコン処方の製品が好調に推移した。また、男性用化粧品市場では化粧水などの整肌料で美白、にきびケア、アンチエイジングなどの機能性を訴求した製品がいずれも好調に推移した。