中小企業におけるクラウドコンピューティング活用の普及を目指し、2013年8月に設立された一般社団法人クラウドサービス推進機構(CSPA)。本来クラウドコンピューティングは、中小企業に向いていると言われながら、実際はそれほど活用されていない。その理由としてCSPAの松島桂樹理事長は、「中小企業のニーズに適合し、安心して使えるクラウドサービスが質・量ともに不足していることに加え、クラウドサービスに関する情報がユーザーである中小企業に届いていない」と指摘する。
CSPAは、中小企業やクラウドサービス事業者などのハブとなるために、さまざまな活動を行うとしている。具体的には、現行のクラウドサービスを独自に審査し、中小企業が安心して使えるサービスの認定作業を行う。また、審査の過程で明らかになったさまざな課題はクラウドサービス事業者にフィードバックし、技術力や経営力強化のための研修を行う。こうすることで、クラウドサービスの質的強化を狙うわけだ。
他にも、中小企業ユーザー会の運営やクラウドソリューションカフェの開催、電子版の年刊「中小企業のIT経営レビュー」の配布を計画している。