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10年間務めた吉田和正氏からバトンタッチ、新体制へ

「アジア市場を理解し成長を」インテル日本新社長の江田氏

2013年10月29日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 インテル日本法人は10月28日、今月10日付で同社の代表取締役社長を退任した吉田和正氏と、後任の江田麻季子氏が出席する記者会見を開催した。新社長の江田氏は会見で、アジア市場の動向も見据えた新しい動きを行っていきたいとの抱負を語った。

10月10日付でインテル日本法人の代表取締役社長を退任した吉田和正氏と、新たに代表取締役社長に就任した江田麻季子氏

吉田氏「3、4年前から、大きな転換期が来ると考えていた」

 会見ではまず吉田氏が、今回の退任理由と今後のインテルに対する期待を語った。吉田氏は2003年からちょうど10年間、インテル日本法人の社長を務めてきたが、3、4年前からアジア市場が著しく成長を遂げ、同社の顧客もアジア市場への注力を強めるなかで、「ひとつの大きな転換期が来るな、と考えていた」(同氏)という。

 「これからより高い付加価値を顧客に提供していく、またより大きな市場を獲得していくうえでは、(インテル日本法人が)新しいリーダーの下でやっていくのが当然と考えた。インテルは“新しくなる”からこそ意味がある。(製品の)ロードマップを更新していくだけでなく、組織も刷新して、新しい考えで、とにかく先へ先へと市場を作り上げていかなければならない」(吉田氏)

 さらに吉田氏は、在任中に江田氏と話すなかで「これからはアジア市場を理解していかないと成長できないのではという話になった」と述べ、江田氏が3年間務めたアジアパシフィックのマーケティング責任者から次のキャリアに移行するベストなタイミングで“バトンタッチ”ができたことを強調した。

 「日本市場はマチュアだ(成熟しきっている)とも言われるが、エネルギー、高齢化など、社会にはさまざまな大きな課題があり、インテルにはそれをテクノロジーとイノベーションで解決していくというミッションがある。日本の課題解決、そして顧客のアジアやグローバルへの展開を『インテルジャパン2.0』の新しい体制で支え、大きな成長をしていくことを期待している」(吉田氏)

江田氏「日本のメーカーのアジア/グローバル展開を支えていく」

 続いて、新社長の江田氏が就任にあたっての抱負を述べた。

江田氏は「米国と日本のみならず、アジアとのかけはしとなって活動したい」と抱負を語った

 江田氏は2000年、マーケットリサーチ・マネージャーとしてインテル日本法人に入社。その後、幾つかのマーケティング部門長を歴任したあと、2010年8月からインテル セミコンダクター(アジア・パシフィック地域統括)マーケティング&コンシューマー・セールス担当ディレクターに就任。同職で、米インテルのアジアパシフィック地域におけるブランドおよびプロモーションに関するすべてのマーケティング戦略立案/実施の総責任者を務めた。

 江田氏はアジア地域における3年間のビジネス経験のなかで、あらためて「日本の産業、技術の強さを認識した」と語った。

 「(吉田氏の下で)インテル日本法人は、日本のテクノロジーをグローバル展開していくこと、そして付加価値を与えていくことをずっと推進してきた。このテーマはこれからも変わらず、日本のメーカーを支えていきたいと考えている」(江田氏)

 そのためには、目まぐるしく変化する半導体産業のなかで「的確にユーザーニーズを反映した製品開発、そしてスピーディーな決断がポイントになるのではないか」と述べ、組織変革も含め取り組んでいく姿勢を見せた。

 「今後もこの(アジア市場での)経験をふまえ、米国と日本のみならず、アジアとのかけはしとなって活動していきたい。日本市場は(アジアの)テクノロジーをリードする場。アジアパシフィックから、本社に対してますます大きな影響を与えることができる。また、顧客である日本のメーカーもアジア市場を重視しており、その声を迅速に本社に届け、メーカーを支えることができると考えている」(江田氏)

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