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2Kパネルで4K相当表示に対応できたからくり

パネルを変えずに4K相当! 「AQUOS クアトロン プロ」の秘密

2013年11月22日 13時00分更新

文● 鳥居一豊

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4K相当の画質だけじゃない!
音質やデザイン、使いやすさもブラッシュアップ!!

本体下方のスピーカーユニットは、テレビ筐体から独立したBOX構造を採用する

 ここからは、XL10の画質以外の特徴について紹介していこう。XLシリーズはフルHDの高級機となるため、音質や機能についても高い実力を備えている。

 まずは画質と同等に気になる音質。画面下部のスピーカーは細身ではあるが、前面に開口部を設けた配置を採用。前面開口部はパンチングメタルとなり、樹脂製に比べて開口部を大きくできるためよりヌケのいいサウンドを実現した。


※LC-80XL10のみ樹脂シート製ネットを採用

 スピーカーユニットは2.1ch構成の5スピーカーで、前面にミッドレンジユニットとトゥイーターユニットを配置。背面にウーファーを備える。

中央のサブウーファーはテレビ背面に内蔵。その左右にあるミッドレンジスピーカーはパイオニア製だ

中央のサブウーファーはテレビ背面に内蔵。その左右にあるミッドレンジスピーカーはパイオニア製だ

 しかもミッドレンジユニットは、パイオニア製の新開発スピーカーを採用。楕円形形状の振動板を使ったスピーカーは、振動板の前後の動きが斜めに傾きやすく音の歪みの原因となりやすかったが、独自の「Xバランサー構造」により振動特性を改善。低域の音の歪みを抑え、明瞭度の高い再現を可能にしている。

 これに加え、スピーカーユニットの周波数特性と位相の乱れを補正するヤマハの「新・AudioEngine」を搭載。より質の高いサウンドを実現している。

指出:「XLシリーズはもともと画質も音質もこだわったモデルですから、XL10でもそれは踏襲しています。サイズ的にはベゼル幅もさらに狭くなり、スピーカーのスペースも小さいのですが、それでも音質を犠牲にしないように設計しています」

 実際、開口部自体はやや狭くなっているが、スピーカーの容積は46V型では600ccから680ccに拡大しているし、そのほかのサイズでも同じ容積を確保できているという。

 さらにアンプ出力は30Wから35Wへ大出力化している。薄型テレビの音質は価格を含めて制約の大きい部分ではあるが、その範囲内で可能な限り聴きやすい音質としている。こうした音質へのこだわりもあり、XL10はBluetoothも搭載。スマホなどの音楽をワイヤレスでテレビのスピーカーで楽しめるのだ。

クラウドゲームの「G-cluster」が楽しめる

クラウドゲームの「G-cluster」が楽しめる

スマートフォンの画面をケーブル出力できるMHL端子も装備

スマートフォンの画面をケーブル出力できるMHL用の入力端子も装備

 機能面では、Wi-Fi内蔵でMiracastに対応するなどスマートフォン連携機能が充実。また、新しい機能としてはクラウドゲーム「G-cluster」に対応。ゲームパッドやスマートフォンをコントローラーにして、ネット経由でゲームを楽しめる機能が追加された。

 このほか、動画配信サービスの「Hulu」や、NHKが放送を開始した次世代データ放送サービス「ハイブリッドキャスト」にも対応するなど、数多くの新機能が盛り込まれている。このあたりは、誰でも気軽に使える大画面テレビとしての正常進化だが、フルHDの高級機として先進的な機能の充実も抜かりはない。

指出:「XL10は画質や音質が大きな特徴ですが、多くのお客様に幅広く使っていただけるテレビとして機能性や使い勝手のよさも進化させています。さまざまなニーズ、使い方に合わせて多彩に活用できるモデルです」

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