Ultrabookより使いやすい!
フレキシブルに使えるモバイルキーボードが便利!
VAIO Tap 11は、いわゆる「ピュアタブレット」に分類される製品だが、ワイヤレスキーボードが標準で付属する。筆者は始めタブレットによくあるカバー式のキーボード程度に考えていたが、使ってみた瞬間に「これは便利だ」と思わずうなってしまった。
まず驚いたのが、キーピッチが19mmとデスクトップ向けキーボード並みの大きさが確保されている点。個々のキーが大きいため入力しやすく、キーとキーが離れているので打ち間違いも少ない。このサイズのモバイルPCでフルサイズのキーボードを利用できるのは画期的だ。入力しやすさという点では、タブレットはおろかUltrabookを含めても群を抜く完成度の高さであると思う。キーストロークは1.1mmとかなり浅いが、キー入力時に「サクッ」としたクリック感があり、軽快にタイプできる。
また本体とキーボードを完全に分離させて使える点が便利。キーボードを液晶ディスプレーよりも低い場所に設置して入力時の体への負担を軽減したり、タッチ操作時にワキに置いて必要な時だけタイプするなど、自分好みの使い方が可能だ。
なお、キートップの文字がシルク印刷でプリントされているため、使っているうちに剥がれて見えなくなってしまう可能性がある。クリアコートで保護されているのである程度の耐久性はあるが、ほかのパーツに比べるとキーだけ安っぽいように感じた。
あと状況を確定できなかったのだが、キー入力時にタッチパッドが反応してマウスカーソルが動いてしまう場面もあった。キー入力時に動くことはないのだが、入力を止めるとカーソルが動いてしまう。キーボード上部のスイッチでタッチパッドの有効/無効を切り替えられるので、長文を入力する際はオフにしておくことをおすすめする。
VAIO Tap 11を持ち歩く際は、キーボードをカバーとしても利用できる。磁石で装着するため強い力を加えるとズレることもあるが、カバンの中でよほど大きく揺らさない限り大丈夫だろう。本体とキーボードを装着している間は、キーボード側の充電が行なわれる。キーボードは3時間程度の充電で、約2週間の駆動が可能だ。装着すると自動的にスリープモードへ移行し、開くとシステムがスタンバイになる点も便利。