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厚さ9.9mmで重量780g、11.6型Winタブ「VAIO Tap 11」

2013年10月25日 11時00分更新

文● 高橋量

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ピュアタブレットとしては驚異的な数値

 PCの総合的な性能を計測する「PCMark7」と「PCMark Vantage」でテストしてみたところ、「PCMark 7」では「3595」、「PCMark Vantage」では「10308」という結果だった。「PCMark7」の結果を詳しく見てみると、描画系の処理能力が大きく影響する「Prductivity score」と「Entertainment score」がやや低いことが分かる。CPU内蔵のGPUを利用していることを考えれば妥当な結果だろう。モバイル用途のPCとしては特に高いスコアというわけではなく平均よりやや上といったところだが、ピュアタブレットであることを考えればこの結果は驚異的だ。

「PCMark 7 v1.4.0」のベンチマーク結果

「PCMark Vantage v1.2.0.0(64bit)」のベンチマーク結果

 3D能力を計測するベンチマークを行なったところ、「3DMark」では「ICE STORM」で「20162」、「3DMark Vantage(パフォーマンスモード)」では「2047」という結果に。高いスコアというわけではないが、小〜中規模クラスのオンラインゲームなら設定変更でそこそこ快適に遊べそうである。

「3DMark」のベンチマーク結果

「3DMark Vantage」(パフォーマンスモード)のベンチマーク結果

 続いて3Dゲーム系ベンチマークをまとめてご覧いただこう。「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.00」では、1280×720ドットのグラフィック設定が「標準品質」で「2087」の「やや重い」という結果に。問題なくプレーはできるが、解像度や画質を下げたほうが動作が軽くなるはずだ。

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.00」のベンチマーク結果

 「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」では、1280×720ドットのグラフィック設定が「標準品質(ノートPC)」で「1812」の「設定変更を推奨」だった。解像度や画質を調整する必要があるだろう。

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」のベンチマーク結果

 「ファンタシスターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0」では、1280×720ドットの簡易描画モード「3」で「567」という結果。ベンチマーク実行中のFPSは15前後だったので、サクサクプレーするのは厳しい。ただし簡易描画モードを「1」まで下げれば、処理速度に関してのストレスを感じることはないだろう。

「ファンタシスターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0」のベンチマーク結果

 「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」では1280×720ドットで「1372」という結果に。とりあえず「1000」を超えていればプレーできるレベルといわれているが、より快適にプレーするならグラフィック設定を調整したほうがいい。

「モンスターハンターフロンティアオンラインベンチマークソフト第3弾【大討伐】」のベンチマーク結果

 上記の結果から見る限り、3Dゲームに関しては画質や解像度にこだわらなければそこそこ遊べるといったところだろう。仕事の合間の息抜きとして遊べんるのはもちろん、ワイヤレスのゲーム用コントローラーを接続してソファやベッドでリラックスしながらプレーするといった使い道も考えられる。

 最後に、VAIO Tap 11のバッテリーベンチの結果を紹介しよう。テスト時の設定については以下のとおり。

  • 「VAIOの設定」から「CPUとファンの動作モード」を「標準」に設定
  • Windows 8の電源プランを「バランス」に設定
  • 液晶ディスプレーの明るさを40%に設定
  • Wi-Fi、Bluetooth、NFCのワイヤレス機能をすべてオンに
  • スピーカーのボリュームを50%に設定
  • 常駐ソフト、サービスについてはそのまま

 「BBench」で10秒ごとのキー入力エミュレーションと60秒ごとのウェブアクセスを有効にした上でテストを行なったところ、7時間40分でバッテリー残量が5%となり、休止状態へ移行した。カタログ上の公称値である約8時間にきわめて近い結果となったのは驚きだ。液晶ディスプレーの明るさをさらに下げたり、ネットにアクセスしない時は無線LANをオフにすることで、より長く駆動する可能性がある。実際の運用に近いテストでこれだけ駆動するなら十分である。


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