これぞ自動車型モビルスーツだ!
昨年の8月にコンセプトモデルが発表され(関連記事)、1年の歳月をかけて発売に漕ぎつけたシャア専用オーリス。その開発にはシャア専用の冠があるからこその苦悩があったという。人それぞれのシャア専用を、どうクルマに落とし込んでいくかは大きな課題であったようだ。
開発にあたって、ネットで展開されたバーチャルカンパニー「ジオニックトヨタ」の役割はかなり大きなものだったことは想像に難くない。このジオニックトヨタに応募し「社員」となった人々の数は、8月末の段階で3万人に迫る勢い。その社員から寄せられた意見は、このシャア専用オーリスのデザインや開発に少なからぬ影響を及ぼしている。
カラーリングに関しても、コンセプトではつや消しの朱色がかった赤のワントーンであったが、ジオニックトヨタ社員からシャア専用ザクの様なツートーンでのカラーリングを提案する声もあり、それが市販バージョンへとつながった。また、モノアイをどこかに取り入れて欲しいとの意見に対してはダッシュボードのLEDサインに反映されるなど、シャア専用オーリスには多くの意見が取り入れられた。
外装の造形はモビルスーツらしさを重視して造られているが、ただ単にモビルスーツのモチーフを取り入れるのではなく、それが自動車として機能し、カッコよさにつながることが重要となっている。フロント周りではエアロパーツに加えてグリルに埋め込まれたLEDランプなど、機能が必然となるパーツで固められており、だからこそグリル部分のジオニックトヨタのエンブレムやデカールマーキングを取り付けても、そこにウソや違和感が存在しないとも言える。