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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第327回

オリンパスの最新ミラーレス「OM-D E-M1」で撮る猫

2013年10月25日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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おもちゃを綱引き状態で取り合う

両手の爪でひょいっとひっかけて、口でくわえるのである。そして一度くわえたら離しません(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

両手の爪でひょいっと引っかけて、口でくわえるのである。そして一度くわえたら離しません(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 この子猫がもうめちゃワイルドで、一度獲物をくわえたら絶対に離さない。普通の猫なら軽くあしらえるタイミングでも、この黒子猫は若くてワイルドなのであっという間に捕まえられちゃう。

 捕まえたらそれで終わりじゃない。獲物をとったら安全なところへ持って行こうとするのである。それが野生の動物ってもんだ。

 でも私は持ってかれては困るので、ぐいと引っ張る。

子猫と綱引き。子猫の方が遠慮とか容赦とか知らない、というか、もう常に全力勝負なのでこうなったら一歩も引かないのだ。このピーンと張ったヒモがそれを物語っております(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

子猫と綱引き。子猫の方が遠慮とか容赦とか知らない、というか、もう常に全力勝負なのでこうなったら一歩も引かないのだ。このピーンと張ったヒモがそれを物語っております(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 互いに引っ張り合って綱引き状態である。普通はどっかで猫が油断したすきにさっとオモチャを回収するのだが、なかなか油断しないのだ。

一心不乱に狩猟モードなので左手でヒモを引っ張りつつ、右手でぐっと近寄って接写。めちゃキリッとしててカッコいい(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

一心不乱に狩猟モードなので左手でヒモを引っ張りつつ、右手でぐっと近寄って接写。めちゃキリッとしててカッコいい(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 どうするのか見ていると、やがて両手で獲物を押さえ込む。もうすっかり、耳が後ろに流れて狩猟モードに切り替わってる。野獣の顔である。さすがトラの仲間である。

 いやあ、本気の子猫っておもしろいわ。

 だがしかし、いつまでも意地を張っていられるわけもなく、人間の方が狡猾であるからして、口がゆるんだ一瞬を見逃さずにおもちゃを回収したら……なんと羽根を1本だけ抜き取ってガシガシと噛んでいるのでありました。

結局、羽根を1本むしられちゃいました。こんな顔で狩りをしてるんだろうなあ(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

結局、羽根を1本むしられちゃいました。こんな顔で狩りをしてるんだろうなあ(2013年10月 オリンパス OM-D E-M1)

 これはたまらん。ここまで真剣な狩猟モード顔って久しぶりに見たわ。大人になり、人にエサをもらうのが当たり前になっていくと、なかなかこの顔は見せてくれないもの。

 で、最近、こんな調子でおもちゃと遊びながら撮った写真がたくさんあるので、次回も飛んだり跳ねたり写真、行きます。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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