柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第26回

圏外でもOK！　あとで読むサービスの決定版「Pocket」を徹底解説

Twitterやほかのアプリから登録する

　Pocketは後で読むサービスの定番。そのため、公式のTwitterアプリや各種ニュースアプリは、PocketにURLを登録する機能を備えていることが多い。最初に認証したら、後は手軽にURLを送り込める。時間を効率的に使って幅広い情報収集が可能になるのでオススメだ。

「Twitter」アプリを起動し、設定の「あとで読む」をタップする

「Pocket」をタップしてアカウントを登録する。「Instapaper」も定番後で読むサービスのひとつ

興味のあるURLを含むツイートがあったら、メニューから「あとで読む」を選択するだけでいい

「Vingow」というニュースアプリでも画面下にPocketのアイコンが用意されており、ワンタッチでURLを登録できる

初回登録時には、Pocketの認証が必要。「Authorize」をタップしよう

お気に入りやアーカイブを活用する

　大量のウェブページを登録しても、タイトルやURLの一部で検索できる。タグを付けているなら、カンタンに絞り込むことも可能だ。使い方によっては、データベースのように活用することもできる。

ホーム画面を下に少しスライドさせると、検索フォームが表示される。タイトルやURLを入力して、検索できる

タグのアイコンをタップしたところ。タグをタップして登録URLを絞り込める。「All Untagged Items」で、タグがついていない項目を抽出することも可能だ

　ウェブページを読んだら、チェックアイコンをタップするとリストから消える。とはいえ削除されたわけではなく、アーカイブに移っている。「Pocket」をタップするとメインメニューが開くので「Archive」をタップしよう。過去に読んだウェブページが一覧表示される。同様に、★アイコンをタップしてお気に入りに登録したウェブページは「Favorite」で一覧表示できる。

「Pocket」をタップするとメインメニューが開き、お気に入りやアーカイブなどに切り替えられる。オプションもここからアクセスする

既読のアーカイブを開いたところ

アーカイブも通常と同様に閲覧できる。「＋」アイコンをタップすると、ホーム画面に戻せる

オプションで動作を細かくカスタマイズできる

　基本的に初期設定のままで問題なく利用できる。とはいえ表示やダウンロード、リストの動作など、細かいところを設定でカスタマイズすることも可能。一通りチェックし、自分が使いやすいように設定しよう。

「Pocket」をタップしてメインメニューを開き、「Option」を表示する。「ACCOUNT」では氏名を登録したり、新しいメアドを登録したりできる。「Page Flipping」は閲覧時に左右フリックで1画面分前後にスクロールする機能

「Download Only on Wi-Fi」をオンにすれば、通信費節約のためにダウンロード時は無線LANのみを利用できる。「Instant Sync」をオンにすると、新着項目があったときにプッシュで通知してくれる

「Show App Badge Count」をオンにすると、登録項目数がアイコンに表示されるようになる。「Dark Theme」をオンにすると、画面は黒を基調にしたデザインに変化。寝る前など、暗いところでの閲覧時に便利だ

　ちなみに、Pocketを退会するメニューは用意されていない。退会用のページにアクセスすれば、アカウントを削除できる。

確認ボックスにチェックを入れて、「DELETE MY ACCOUNT」をタップする

　以上が、Pocketの説明書となる。ブラウザーやSNS、ニュースサイト、掲示板などを見ていて、気になるウェブページがあったら、どんどんPocketに登録して、あとで読めるようにしておこう。情報収集の効率と量が向上するのは間違いない。

筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」（翔泳社）「Twitter Perfect GuideBook」（ソーテック社）、「Dropbox WORKING」（翔泳社）、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。